昨日は、私が仲間に入れていただいている写真グループ=京都ファインダー倶楽部の新年会でした。
昨年、一昨年とグループ展に作品展示をさせていただいて、いろいろな刺激をいただいています。
今年は5月の個展とこのグループ展を軸に考えていますが、どういうものを出させてもらおうかと今から思案してます。
昨年は「古楽アンサンブル」の組み写真でした。

たとえ社交辞令だとしても幾人かの方から「評判良かったですよ。」と言われるのはうれしいものですし、ずっと以前にも書きましたが
「あなたがこういう写真を撮っていてはダメだ。自分の写真を取りなさい。」と強く言われたことも、強く心に残っています。
それだからこそ、今年はどうしようかと思えるのですから、このグループ展も有難いものです。

「文人」の「道楽」というスタンスの方も、写真作家として既に評価の高い方も、異種格闘技戦参加的な方も、メンバーの個性・スタンスは様々で、そこがこの会の面白くも魅力的なところです。

さて、この撚糸の方は今ではいろいろと講演を頼まれたり、研究者の取材を受けたりするのだそうです。
それで最近、依頼の有った取材については「少なくとも2時間くらいないと話したいことが伝わらない」と返事をされているのだそうです。
元来は平家の落ち武者の末裔というお話から・・・・・源木曽義仲の倶利伽羅峠での「火牛 ( かぎゅう ) の計」から、何故いまこの京で糸を撚る仕事をしているのかということを解き明かす壮大なお話です。
歴史好きにはたまりませんね。

襟に並ぶバッチの数々は伝統工芸士としてのものもあれば叙勲を示すものもあります。
しかし、「石を投げれば伝統工芸士に当たる」というくらい伝統工芸士がたくさんいる京都では、皆さん偉そうぶらないで気さくな方が多いです。
西陣、友禅関j系だけで500人ともいわれていますし、全国4,000人中1,000人が京都の方ですから。

でもその多くが「職人が大切にされていない、伝統工芸が大切にされていない。伝統工芸(ことに西陣織・友禅染は)は早晩、ここ10年で絶える。」と口をそろえて悔しそうにおっしゃいます。
無論、業界自体、職人の在り方・考え方などにも問題・課題はあります。が、しかしこの灯を消してしまっていいのかと言うことは、伝統を身に背負ってきた方たちであるがゆえにその言葉は重いと感じます。

東京からのお客さんを相手に、巧妙な話術でで、いろいろなお話をしています。
食べられなかった辛い時代の話も笑顔で話しておられますが、この方の粘り強さ、仕事に対する気持ちの強さ、いろいろ感じさせられました。
- 2017/01/29(日) 00:00:12|
- 工芸
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