師走も押し詰まった日に、大掃除の役にも立たないのでせめて邪魔にならないようにと(言い訳しながら) 街に出ますと、案の定皆忙しくて遊んでいる人はいません。
待ちゆく人の足も足早のように思えます。ブラリブラりしているのは私だけで・・・・・。
と思いきや・・・人にはそれぞれ事情があるもので、今更ながら、皆が皆同じではないのです。

ただでさえ寒い冬日にあえて橋の下でギターの練習をする青年を遠目に見つけました。
日差しがあればこそ、今日も外出ができますが、それを橋の陰で・・・なんとストイックな?ことでしょう。

橋を対岸に渡って近づくと「彼はギターをケースに収め終ったばかりでした。
「もう、練習は終わり?」
「ええ。」
こんな日に熱心い練習しているので聞きに来て、もし話ができれば写真を撮らせてもらおうと思っていたとお話をすると、もうすっかり冷えきった体なのに
「じゃあ、もう一度弾きましょうか。」

彼は京都にある大学の学生はんなのですが、年明けに郷里に帰ることにしているのだそうで、それで今少し時間があるという事らしいのです。
蹴れはアコースティックギターを弾くサークルのメンバーらしくて「ほとんど一年くらい前にギターに本気で取り組んでみようと思って・・・。」という事だったのだそうです。
高校の時も少しだけ手は出していたのですが、「大学に入って周囲にうまい奴がいて、刺激されて・・・。」
そういうきっかけもいいですよね。 それで今はかなり本気で取り組んでいるようです。

寒い時ですから手指がかじかんで、こういう場所ではなおさら練習が思うようにいかないのでしょうが、

先日学生のジャズのビッグバンドのライブを聴きに行きました。そのバンドは本体のある大学サークルに他大学からもメンバーが参加していたのですが、とても上手な学生がいて、それが彼と同じ大学の学生でした。
「ええ、知ってますよ。」とのこと。
そのうまい学生は、ほとんど大学に顔を出さないでライブを中心とした半プロ生活の様だそうです。そういう学生っていますよね。
音楽だけでなく演劇等にもね。

この人はもう自分の練習は終わって、写真のために弾いている感じでしたから自ずと画面にもそれが出ますね。
私がもっと早くここに来ればよかったのでしょう。
それに弾きながら、話しながら寒さに少しばかり震えていましたから、こうして撮らせてもらえているだけで「ありがとう!」です。
風邪ひかないでくださいね。

これからの世代はますます海外での活躍が当たり前になると思います。
「そんな時に大事なのが語学力と楽器だとおもうよ。」と、私の後悔を込めてお話ししました。
楽器が弾ければどこでも現地の人になじめて友達になれるでしょう。楽器は人を楽しませ、ともに楽しめ仲良しの輪を作る魔法の道具です。
- 2017/01/09(月) 00:00:19|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0