私はいつかの個展の時にやりたいことがいくつかあります。
その一つは私の写真とその被写体となっていただいた職人さん作家さんの作品の展示、そして音楽家の演奏の共同です。
これは少々大きな夢で、どうも写真が食われてかすんでしまいそうですが、実現してみたい構想です。2,3の方の協力してもいいよというお話もあるのですが、それだけの方々の気持ちが重なる瞬間を作ることができるのか、そこが問題ですね。
そしてもっと近い構想としては音楽家のコーナーを作ると言う事です。
今年9月の京都ファインダー倶楽部の写真展に「古楽アンサンブル」の写真を出させてもらいましたが、それに加えてジャズ・パースンや路上パフォーマー、そして今日ご紹介するシャンソン歌手などを加えてのコーナーです。

すでにたくさんの素敵な写真をお持ちの松峰さんに「今度リハーサルの時に撮って」いいですよと言っていただいたのはうれしいことでしたが、単純には喜べないなあと高い山を感じました。
まあどうしたって自分が楽しいと思うような撮り方しかできないのだから変に気負わないで、この際は機会は活かすべしの精神でお邪魔しました。

松峰さんはシャンソンの歌詞をご自身で訳されていたのですが、いつしかそれをご自身が歌われるようになった方です。
フランス語には勿論ですが日本語にも造詣の深い方です。

京都の四条河原町からほど近いところにシャンソンのライブハウス「巴里野郎」があって、そこでのライブのゲネプロを撮らせていただきました。
客席には関係者しかいない中で本番さながらに気持ちを込めてリハができるのはやはりプロだなあと感じ入りました。
朗読と歌で構成されたステージです。

以前お会いした時に、冒頭に書いたような構想をお話して、いつか機会があればとお願いしていたのです。
が、これもまた先に書いた「古楽アンサンブル」の写真を見ていただいて、これなら撮てもらってもいいだろうと言う印象を持てっていただけて・・・・。
私は、シャンソンはまず言葉ありき、物語(詩)ありきの歌のような印象を持っています。
そして歌手は、その詩を演じるように歌う。
シャンソンに限らず歌はそういうものだと思うのですが、表現の仕方としてそれがシャンソンには濃厚に表れていると。

まあこれも、私のいつもの文字通りの「一知半解」でしかないのですが。

ですから、そういう瞬間をとらえようと・・・気持ちだけは・・・・がんばってみたのです。
衣装も含めて華やかさのあるステージなんですが、敢えて「物語(詩)を歌う」姿に焦点を絞るためにモノクロ・セピアにしてみました。
- 2016/12/24(土) 00:00:49|
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