街の中には特に注意をひかない場所やモノがあります。
それはたいていそれ自体が目的や目標にならないからです。単なる途中の景色なのです。
そういう事にいちいち気を停めていたのでは目的地に達しませんし神経が疲れてしまいますよね。

でも、その普段気に留めない景色やモノに気を停めると、これがまた面白いのですよね。
私の場合はロケハンの中で見つけるのですが。

ロケハンの目的はおいしそうな料理の有りそうなレストラン探しでも、かっこいい服や靴を探しているのでもないのですから、周囲の人たちとは関心が違うのは当然ですね。
ですから、知人に「京都に行くからどこかいい店を教えてくれよ。面白いところはないか。」と聞かれても「随分繁華街を歩いているそうじゃないか。」と問い詰められても彼らに役立つ情報はまるでないわけです。

「ほら、何とか言う湯豆腐のおいしい店があるだろう?」「何とかいう老舗、この前TVでも紹介されていた」「庭がきれいだって雑誌に書いてあったぞ。一度くらいはいっているだろ?」なんて言われても、実に困るのですね。

「うんこのビルの向こう側には面白い壁があるぞ。」「和服ならあの川沿いで撮って見たいなあ。それなら案内するよ。」というのなら多少の見聞があるんですが。
これじゃあ友達も私を当てにできませんね。
「お前、何のために何十年も京都に住んでいるんだ?!」

全くですね。

もっともっといい撮影場所を見つけないと、京都で撮ってるなんて言えませんね。
えっ?! 方向が違うって。
でも、まあ仕様がないとあきらめてもらうほかないねえ。
今の私には写真のほかに能がないんだし、これだけが楽しみなんだから。
・・・・・それも能と言える程かどうかは問題だけれど、それはいいとしても、飲みに行くのは楽しみじゃないんだって。よく言うよ(友人・談)
- 2016/12/21(水) 00:00:43|
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