私は時々偉そうあまたでっかちなことを書いていますが、写真を自分の意図通りというか、イメージ通りに撮れためしがまずどありません。
というより、そもそもイメージなどというものもあらかじめ持っているのかさえ覚束ない始末です。
つまり描くなどということがほとんど全くできていないわけです。
そもそも写真はあるものを撮るだけの事しかできないのだから、現実に対して自分のイメージを押し付けることはできないのかもしれないという原理論さえあるかもしれません。

まあ、そういうことはさておくとしても
実際のところモニターで確認して初めて、そうかこういうことになったのか・・・・と見直すわけです。
それで、意外にいい感じだなあとか、えっ?!こんな風に写ってるのとかいうふうになるわけなんですね。

この人のビジュアル的な良さについても、こうして何枚も写真を見直して次第次第に分かって行くというのが現実です。
当日の現場で直感的に「これがいい!」などと思って撮っているときにはほとんど全く気付いていないことがたくさん見えてきます。

そしてまた画像としても予想外の結果になることが多いです。
ですから、私は到底プロにはなれないし、依頼によって期待に応えるなんてことはできない相談だなあと思うわけです。
上3枚の足元をどう画面に入れるのか入れないのかについての画面効果の予想も出来ていませんでした。

話は変わりますが、私たちがここで撮影をしようとしていると一群の人たちがカメラをもって集まているのが見えました。
どうやらモデルさんを囲んだ撮影会の様でした。
一人のモデルさんに十数名が取り巻いています。そういう集団が二つ。
アシスタントの女性がレフ板を傾けています。
ここで撮りたいという場所に先着をされていて、どうやらしばらく近づけません。

それで私たちは、ここで撮り始めました。
皆さん凄いカメラをお持ちです。
縦位置グリップをつけ、70~200ミリかなというレンズをつけ、ストロボも付けている方がたくさんいます。左右両肩からかカメラを提げている人も少なくありません。一脚をつけている人もいます。
かくいう私も形ばかりは2台態勢ではあるのですが、実際羨ましいような装備です。

参加している人にはそれぞれの課題があっての事だろうと思いますが、あれでは思い通り撮るのは難しいことだろうなあと思いました。
私のような気が小さい人間には場所取りさえままならないと思います。
そういえば高校生の頃でしたか、地元の公演で撮影会があって、綺麗な女性を囲んで大人に混じって撮ったことがありました。たった一本持っていたレンズが50ミリでしたから、二重三重に取り囲んだ大人の背中越しではとても撮れたものではありませんでした。
それにしても一人の女性に群がる男たち・・・・ふと冷静に見た時に、私はこの輪には二度と入るまいと思ったことでした。

そういいながらも今度、舞妓の店出しを、群がるカメラマンたちに混じってとることになるのです。
「私はあれがとても苦手なんですよ。」といったのですが。
まあそれも体験のうちですね。
- 2016/12/18(日) 00:00:48|
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