東京では他の3人と一緒に演奏をしたのだそうです。
ピアノとギターと、それからなんでしたっけ?
尺八と同じようにリードのところで(尺八にリードはありませんが)いろいろな音を出しています。擦れた音とも言えないような音、などなど。

ジャズの演奏の魅力の一つにソウルフルと言う表現があります。
ロック系のそれは私はあまり好みではありませんが、しかし、このソウルフルという言葉はいいですね。ジャズにはそれを期待してしまいますが、この人の演奏は曲の進行に従って強いソウルを感じるようになります。
それにしてもジャズのソウルって何でしょうね。
私には何とも言えませんが、ジャズを聴いていると人生のある断面というイメージが浮かんで愛おしさや哀切さを感じてしまいます。
ジャズについてのレコード会社の刷り込みのせいかもしれませんが。

同じような写真を3枚あげましたが、背後の絵が映りこんでいるか、壁からの距離は同課などで随分違う空気になります。
ジャズの音の場を表現するにはどうしたらよいか、アーティストのイメージにはそれらをどう扱うのがいいのか悩みます。

額の血管、頬のふくらみ、呼吸、口元の緊張や表情、指の形、体の傾き、膝の角度、脚のステップ、カメラとの対面角、お客さんとの関係・呼吸、楽器の輝き・角度・・・などなど余りに注意する要素が多すぎて初めから最後までシャッターを繰り返しきっていたい衝動に駆られます。

そして私自身もジャズに浸って乗っていきたいのです。
写真は何より・・・・・気分ですから。

私はこういう撮影をした写真の水平垂直を直さないことが多いです。
写真が傾いているのは意識的にしているのではなく、ある気分でカメラを構えた時にそうなるし、その時のファインダーの中の余白と被写体とのバランスは覗いているときの気分の表現ですから、それを直してしまうと大概は写真がつまらなくなります。
写真はライブなんですね。
- 2016/12/05(月) 00:00:42|
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