彼は建設作業員が履くようなニッカボッカを履いています。
これは?と尋ねると・・・。
「日本の人はこのズボンを見ると大工さんのようだと言うけれど、私たち外国人から見ればとてもカッコイイ。中にもう一枚履けるし、脚の形が分からないからおかしな歩き方や、姿勢をしても分からないから便利。」だと言っていました。

こういうことはお互いによくあることですね。
アメリカでは下着だったT[シャツが、作業着だったタフなズボン・Gパンが日本ではオシャレなカッコイイ、カジュアルな服になってしまいました。
ジャンクフードもオシャレな食べ物ですしね。
もともとスポーツ用の衣服だったニッカーボッカーズが日本の一部で建設作業用のズボンとなり、それを外国人が「かっこいい」と評価して履く。
それがまた逆輸入されて新たな見方が生まれていく。それもまたいいことですね。面白いなあ。
元祖争いだとか、○○古来だとか、わが国独自だとかいって誇りあうなんてバカバカしいことです。

「9年間日本にいますが、日本語の勉強をちゃんとしてない。だから普通の会話はできるけれど深い意味を伝えることができない。すみません。」という。
日本にきて、日本に生活する以上自分が日本語をしっかり学ぶべきなんだと考えるのは、当然かもしれないけれど、「すみません」と言える気持ちは素晴らしい謙虚さだと思う。
おそらく自分自身がもっと日本人と深い交流をしたいと思っていて、それが思うに任せないので歯がゆいのだろうと思う。
程度はあまりに大きく違うけれど、私もそう感じる。
この人ともっともっと話し込んでみたい。せめて英語ができればなあ。

やはり私が撮っている間、ただの写真用のポーズでない演奏をしてくれました。
一生懸命にシャッターを切ったら、一生懸命に演奏し、制作してくれる。私はこの感覚が大好きです。

彼は間もなくインドに行くそうです。
3か月後に、そこから郷里に帰ったらメールをくれるそうです。
私はその時にこれらの写真を添付して返事を送るつもりです。
また彼の率直な批評を聞かせてもらうのが楽しみです。
- 2016/11/17(木) 00:00:50|
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