鴨川では三つくらいのチームがソーラン演舞の練習をしているようです。
私が通りかかる度、土ぼこりを舞い上げて数十人ずつの男女が激しい練習を繰り返しています。
全国的にこうした演舞が盛んになっているようですし、学生たちも各地の大会や行事に参加して競い合っているようです。
通りかかると二人の若者が旗を振る練習をしていました。周囲には他のメンバーの姿がありませんから自主練なのでしょう。

どうやら片方が先輩の指導を受けているようです。
写真の若者は先輩の方で、もう一歩の若者にアドバイスしています。

写真を撮らせてもらえないかと話すと、後輩の方は「僕はちょっと…。」という感じで、先輩の方が引き受けてくれました。
私は学生時代大学の学部自治会の旗を持ったことがあります。その旗は大きさで知られた長崎大学のモノほどではないにしても京都では相当大きい方でしたし、綿でできていましたからそれなりに重かったです。デモの際に風が吹くと長い行進の時にはかなり堪えました。
ですからそれなりに旗を持つしんどさが分かるつもりです。
しかし、ソーランの旗は曲、演舞に合わせて「振る=演じる」のですから大変です。
ずいぶん複雑な振り方があるようです。

後輩の方は・・なんと…一週間前から練習を始めたんだそうで、おそらくいま手のひらは危機的状況なんでしょう。
マメができ、掌の皮がむける寸前かもしれません。
足腰も腕も首も腹筋・背筋も朝起きると「痛くてたまらない」のではないかと思います。
一連の動作を練習すると盛んに手のひらをさすり、握力の回復を待っているようでした。

先輩の方が降り始めるとさすがに旗も大きく広がり、膨らみ、動きに切れとリズムがありました。
腰の決まり方が違います。
一目瞭然でしたが、そこがやはり一日の長というところでしょう。

風をいっぱいにはらませて旗を大きく動かすには相当に練習が必要だろうなあと思いました。
応援団などの旗手をイメージするともっとごっつい体格の者を想像しますが、二人とも今どきのスリムなイケメンです。
こういうところも時代ですかね。

それにしてもソーラン演舞はすでに長い蓄積ができていますが、何が若者の気持ちを惹きつけるのでしょうね。
華やかな、時には相当派手な衣装や化粧などでしょうか、集団性でしょうか、「和」風であることでしょうか、ステージに立って注目されるからでしょうか・・・・。

ところで、この人も服を脱いで見れば見かけ以上に立派な筋肉になっているんでしょうね。
袖からのぞく上腕二頭筋がそれを物語っています。
- 2016/10/30(日) 00:00:54|
- パフォーマンス
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
こんにちは^^
よさカメである私などは、演舞の際は旗士を撮ることがありますが、こういった練習風景を撮ることはないので、とても貴重で参考になった記事でした。
素晴らしい演舞の裏では日々、こうした修練が積み重ねられているのでしょうね。とても素晴らしい記事と写真、ありがとうございました。
(それにしても、旗を撮るのがうまいですね。よさカメになっても、soujyu2さんは一流なのでは?^^)
- 2016/10/31(月) 11:21:13 |
- URL |
- 八咫烏(冬眠中) #-
- [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
「よさカメ」なんて言う言葉があるんですね。初見でした。よさこいを追いかけて撮るカメラマンというような事でしょうか。
ご存じのように舞台で演じられるどんなものにもその日に至る隠れたハードな練習があるのですよね。
私は楽器演奏などでもどちらかというとそういうレッスンの方を撮りたいんです。
なかなかそういうわけにはいかないのです。そういうところを見せていただける良い縁が作れればなあと期待はしているんですが。
- 2016/10/31(月) 20:50:20 |
- URL |
- soujyu2 #-
- [ 編集 ]