「美の辻」の取り組みは、今回は別の「千両が辻」と重なっていました。「第9回西陣伝統文化祭」というのが堅苦しい名前になっていますが、大宮通を今出川から南に下った辺りのいわゆる「西陣」の地域を「千両が辻」と呼んでいた繁栄の時の名前使って活性化しようという取り組みです。清明神社の祭礼とも重ねています。
なかなかの人出でした。
今回はこの「千両が辻」と「美の辻」の両方が楽しめるということで出かけたわけですが、そこで西陣帯字問屋の「岡田」が、素晴らしい帯の展示をされていてそれを見せていただくことができました。
このお家にはNHKの「美の壺」で紹介された町屋独特の素晴らしい庭があります。
面積こそ広くはありませんがち密で美意識が凝縮した、しかし、落ち着きのある高ぶらない庭です。
帯の話を伺いお庭を見せていただいていると一人の和服女性が坐って庭を眺める姿がありました。帯や着物だけですからとお願いして写真を撮らせていただきました。一旦立ちあがっていたその方はもう一度坐りなおしてくれて撮影となりました。
この写真では着物の柄がよく写っているのですが、こうして縮小してしまうとあまりよくわかりませんね。大変趣味のよい着物を着ていらっしゃいます。 帯も素敵ですね。
(⇔)

この方は大変よく分かっておられて、こうして右手を軽く床につけてくれています。
こうするとやや体が傾いて「和」らしいよい情緒が出ます。

私の後ろに人の気配がするので振り返るとその方もカメラを構えていました。
「そこで撮るならもう少し体を公傾けてもらえると着物は映えるなあ。」
なんとその方は京都で有名な写真家で「美の辻」にも参加しておられる水野克比古氏でした。

わずかに顔を後ろに振り向けていただきました。

素敵な庭をとりこみながら庭からの反射を受けて顔に光の輪郭ができました。

この方は清明神社の祭礼のお稚児さんの募集に応募されてお子さんが今日お稚児の役をされるということでした。晴れがましいですね。
- 2011/10/04(火) 00:02:59|
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