ビンテージ物のサックスです。
いい感じに渋さが出ています。

「今日は2,3枚にして、この次本番という事で・・・・。それまでにダイエットしておきますから・・。」なんて冗談を言っていましたが、いざ撮り始めると、シャッター音に呼応してか、グッと本気の演奏でした。
やはりこれでないといい写真は撮れません。

8月の初めに撮った古楽アンサブルノメンバーもそうでしたが、撮影のために・・という場面で、「本気で演奏してください。」などと、敢えて言わなくともこちらが本気でシャッターを切るうち俄然本気で演奏に入り込みます。
撮ってもらう(撮らせてやる)ポーズの意識が濃いうちは・・・・それを完全に消し去ることはできないとしても・・・・私も面白くありません。

これは他の方もよく言う事ですが「写真はないものは撮れないし、あるものは消せない。」のです。
つまりアーティストがそこに生み出さないものを撮ることはできないのです。アーティスト自身が最高の状態になってこそ、そこから何とかして、それにできるだけ近いものを取り込むことができるという事です。いやそれしかできないのだと、私は思っています。

ただ、撮影者の側の問題としては、アーティストの本気、フル発光を何とか引き出すことだと思います。
方法は多分いろいろなんだと思いますが。

この方もセッションに参加されたりすれば、またもっと強いパッションで演奏されるのでしょう。
そういう写真も撮らせていただきたいものです。
初めてお会いして、今ここで・・・というのですから、その割には本気度の高い演奏をしていただけたと思います。
- 2016/10/17(月) 00:00:32|
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