猛暑の時には橋の下でこそ見かけられた楽器の練習風景。
ようやく雨続きの日も終わって、涼やかな風も吹くようになって、自宅では響かせられない楽器の練習のために鴨川に来られる人の影も増えてきました。
場所取りは先着順ですし、場所によっては「音がうるさいから・・」と立ち退くように言われる場所もあって・・・・音楽愛好家やプロたちは練習場所を探すのに一苦労です。
鴨川でさえ楽器の練習ができないとしたら広いキャンパスのある学生や練習場のあるプロにしか演奏を楽しむことができなくなってしまいます。
商店街でも様々な店内でもTVでもあまりに騒々しい「音楽」が鳴っている現状を許している割に、あまりに神経質すぎる「音」に対する世間の耳。(その場を避けられるか避けられないかもそれを分ける要点の一つなんでしょうが。)
何かバランスを欠いて病的な印象を、私はもっています。
さて、このブログを始めて5年と半年。カメラをもって自転車で走り始めたのも、したがって5年と6か月前のこと。その時からよくこの鴨川を走ってきました。
そして、岸辺で楽器の練習をしたりパフォーマンスの練習をしたり絵を描いたりという方々を見つけては「何かにワクワクしながら取り組んでいる人の写真を撮らせてもらっているんですが、あなたも撮らせていただけませんか?」と声をかけてきました。
数えたことはありませんが、一体何人の方に協力いただいたでしょう。

「おひさしぶりですねぇ。」「あっ、あなたはこの前の・・。」というようなことも時々おこるようになりました。
今日お会いした方は、これまでにないケースでした。

ネットでは様々な言葉で検索して自分に必要な、あるいは関心のある情報を探すのですが、たまたま「鴨川でサックス」と検索したら、私のブログに行きついたという方がおられました。
そして、ブログを見て、これまでに何人もの楽器演奏をしている人がこのブログに登場していることを知り、ご自身もいつか私と行き当たるのではないかと、心待ちにしていて下さったというのです。

そして、もし出会って「写真を・・・。」ということになったらいいなあと思っていてくださったのです。
「なんという事でしょう!」
そういう方に出会う日が来たのですねぇ。不思議なことです。

私の方に「否や」はありません。
演奏家の方たちは、ご自身が演奏をしている写真を、案外お持ちでないのです。
もし、あったとしても自分が納得するようなものが無かったりするのです。
普通の職場で働いている方たちもまた同様にご自身が一番活躍している「仕事をしている私」の写真をお持ちの方はまれですね。
- 2016/10/16(日) 00:00:42|
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