ここは大いに飲み大いに食べるあの緑陰の市場です。
そこで見かけた状景です。
おそらく大学生の校外学習だと思います。 専攻は何でしょうか。

こちらはある教会の下での状景です。
多分高校生だろうと思います。
小学生の場合もそうですが、学校の教員ばかりでなくて、その道の専門の方がついて話をしているのでじゃないかと思われるケースがよく見られました。

街のあちこちで、こうした学習の場面を見かけるのです。
観光客もたくさんいる、バカンスを楽しみ、お酒を飲む人たちもいる。そんな場所ですが、子供たちはキチンと掌握され集中しています。
(ミュンヘンでではないですが、ある城の中で見学をしていると、たくさんの小中学生と思しき集団と出会いました。
ある中学生と思しき集団は、私たちがある部屋でガイドからの説明を受けていると、そこを通るり抜けるのに遠慮をし、どうしてもという事態になると・・・・私たちが「気にしないで通ればいいよ。」というサインを出したからでもあるのですが・・・・、一人一人が頭を下げて腰を低くかがむようにして小走りに通り抜けていきました。)

子供たちが先生の話に耳を傾けている姿は、かわいくていいなあ。
どんな話を聞いているのだろう。
先の高校生と、この小学生とではどんな風に違う話を聞いているのだろう。
教室で机についての学習とは違う楽しい学びになっているのだろうなあ。
さて、学びは大人たちも負けてはいません。
これはまた、とてもうらやましい状景です。
ミュンヘンには アルテ・ピナコテーク( Alte Pinakothek) 、ノイエ・ピナコテーク (Neue Pinakothek) 、ピナコテーク・デア・モデルネ( Pinakothek der Moderne)というそれぞれが極めて優れた規模の大きな美術館が、しかも隣り合わせて並んでいる場所があります。
予定に余裕のあった私たちは大きな観光バスに客3人+添乗員という、なんとも贅沢な仕立てで、しかもまるっきりオプションで、この美術館に行きました。
一つの美術館を一通り見るだけでも、その充実ぶりから一日では到底無理です。
で、衆議一致・・・といっても三人ですが・・・、アルテ・ピナコテーク( Alte Pinakothek)に入ることにしました。
ここはルネサンス時代から(14世紀から18世紀)の古典的絵画を見せてくれます。
私の好きなデューラーやルーベンスの絵画があります。

バックの持ち込みには極めて厳しい制約がありますが、写真撮影はできます。
「写真を撮るのは許されるが、個人としての利用に限る」とあります。商業的に使うなと言うことでしょう・・が、こうしてブログなどに掲載すれば、それを見た人の使い方まで制約することは事実上不可能です。ですから、ネット社会では「個人としての利用」ということについての難しさを感じます。で、私は絵をこうして不完全な姿で紹介しているわけです。
そして、実は街で人を撮る場合などについてもこのことは重要な意味を持つと私は考えています。
ネット社会の出現は、それ以前の理屈が有用しなくなっているので、改めて、ストリートフォトと言うのはどういう条件でならば許されるのかの検討が必要だと思います。(私はあえて、今回、そうことについてグレーゾーンに足を踏み入れています。)

ちなみにこの時アルテ・ピナコテークは半分が改装中でした。
で、半分の絵しか見られないという事で入館料は通常の半額の4ユーロ。
これで十分でした。

写真撮影が許可されていることに加え、会館内でのこの様子から、私は美術、芸術に対する社会のありようが彼我では大きく異なるなあと思いました。
- 2016/08/23(火) 00:00:25|
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