明日はドイツへという日に、やはり見ておきたいと思って立ち寄りました。
デヴィッド・ボウイを描いた絵です。
今年の1月でしたか、亡くなりましたね。 一部からは「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」ともいわれる人物ですが、私自身はほとんど何の興味も関心も抱かなかった人です。
ただ、ある人物を心を凝らして描いている・・・・そんな予感がしたので見に行きました。

人物を対象に描くことが多かったそうですが、彼を描こうと思い立ったのは「デヴィッド・ボウイが亡くなったのがきっかけでした。」

たんに憧れているとか、ファンだからという以上に人の複雑な側面とその生涯を見つめようとしていると感じました。
そしてそれをポートレートとして描いています。
これは写真には容易にはできないことです。不可能ではないにしても困難極まりない取り組みになります。
人の生涯と同じ実時間が必要ですから。そして何よりの間、ずっと写真を撮らせてもらえる関係を築き続けなくてはならないのですから。

私はこの人を撮った写真を自分で見て・・・・撮っているときの気持ちもそうですが・・・・男性を撮るのも、かなり好きなんだなあと思いました。
若いきれいな女性を撮るのも、無論好きなんですが、何か気持ちのチャンネルが違う気がします。
誤解を恐れずに言えば、一方は男性として撮り、他方は人として撮っている・・・とそんな風に言えるのかもしれません。

たまたまこの方のお知り合いの女性が訪ねてこられて、楽しく話が弾みますから写真は撮りやすいです。

こういう表情は、作家さん、旧知のお客さん、そして私というその三角形の中から生まれるのですね。
- 2016/08/05(金) 00:00:29|
- 絵画
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