作りたいモノがある。表現したいことがある。
大学時代に気が合ったものが集まって夢を語り、結集して一歩を踏み出す。
言えば簡単ですが、おそらくそれは初めの夢を語るように事が運ぶことはないでしょう。
ましてこれまでの仕事を辞めてまでこの道で行こうと決意するだけの「夢」を持つものならば、どこかで妥協しにくい「夢」の衝突や行き違いが生まれます。

私が、そういうことを指摘すると、
もう何度も「喧嘩してきました。」
安心して喧嘩できおるだけの関係を築いていくことが必要だろう。そういうことをよく分かりあっているようだ。
「京都の伝統産業はね、たくさんの分業によって成り立っているんだ。職人が分業するからこそ、互いの工程を妥協して済ますことができない。『お前の下仕事ではこの後いい仕事にならない』『こういう難しい仕事はあの人にやってもらおう』・・そういう事が起こる。 次の人が良い仕事をするためには、自分の分担が妥協なく良い仕事でなくてはならない。時には前の人の仕事をカバーし、その良さをひき打だすこともある。一人で一から十までして自分の創造性を強調し、自分の仕事だという事をアピールする傾向が強い。職人性より作家性が尊ばれる風潮だ。すると自分の技の最も低いところ、弱点に合わせて他の段階に妥協が出る。そういうことになりがちだ。」
京の職人の言葉を紹介した。
深く頷いていた。

このグループには可能性があると感じた。

ところで家具製作者hどこに行ったのか?
「実は今日ここを引き払った後はキャンプすることになっているんです。こういう出店をするときにはキャンプ場を探してテントを立てて、それが僕たちのやり方なんです。 僕たち学生時代からキャンプが好きな仲間でもあるんです。

それで店番とキャンプ張とを分担しているというわけだ。
キャンプしてそこで焚く火がとても好きなんだという。 むろんおいしい一杯もだろう。
そうか、それで土曜の出店なのか。

こういう人たちに出会った後は気分がいい。
それで余計に「素敵な人たちに声をかけたくなる。」
- 2016/07/17(日) 00:00:34|
- 手作り市
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