私は元来は静岡県西部地方の出身なんです。
大学で学ぶために京都に来ましたが、実はその前年『浪人』するために京都に来ました。
その時に初めて京都の暑さを体験しましたが、…たぶん町中と言えど今ほどは暑くなかったろうと思いますが・・・たまらない暑さを感じました。
暑さの質が❓静岡と違うのです。どこにもさわやかさがない?!
デパートやパチンコ店に逃げ込む。お金のあるものは喫茶店へ。私は参考書をもってデパートの階段の踊り場に逃げました。
京都の逃げようのない暑さ。この盆地を押し包む何ともいやらしい暑さ。これには閉口しました。
そんな京都にこの季節に観光に来るなんて・・・・ちょっと同情してしまいます。
で、余計に「よく来てくれました。」・・・・・。
というような気持から・・・・・・・・声をかけたのではありませ・・・・・が。
梅雨の晴れ間の急激に気温が上がったこの日、鴨川では至る所で子供たちは勿論、大人たちも川の流れにはいって遊んでいます。
その様子を羨ましく眺めているとひときわ目を引く方がいました。
それがこの人です。

光が真上から来ていますし、強い順光ですから顔の影ができてしまいました。
この人は先ほどまで水に足を浸してこうして遊んでいたのですが、岸の石段を上がって、私の目の前に来たのです。
それで、「写真を撮らせてもらえませんか?」とお願いすると、答えが英語でした。韓国の方でした。
初めから英語で話すの覚悟ができていると分からないなりに身振り手振りもまじえて「ええい行ってしまえ」的な会話になるのですが、
私がしどろもどろしていると「あなたは写真家か? いいですよ。」という事になって「ではどうすればよいでしょう?」と言っていただけたので、「じゃあ、もう一度川の中に戻ってもらえないか・・・。」と多分そういう感じで・・・・、結果こういう写真が撮れたんですから伝わったんですね。

この人のプロポーションとスカートが実に見事にバランスしていて、しかもスカートの青い色柄がさわやかでまた上着が黒と来ては・・・・。
白い肌がより一層、映えます。

品を感じられる人です。

その時にはよく考えていなかったのですが、・・・・・川底の石が足に痛いので・・・・サンダル風の靴を履いたまま水に入っいたのですね。
そのことまで考えずに「水に足を浸してくれ」とお願いしてしまいました。
素晴らしく魅力的な笑顔ですね。

まさか、韓国では有名な人、なんてことはないだろうなあ。
けれど、この後のことを見るともしそうだったとしても驚かないなあとさえ思いました。

私もまた履物を履いたまま川に入ればいいのに、靴下まで濡れると跡が厄介だなあなんて
それでクトと靴下を脱いで・・・・・イタタタタ・・・・というわけで

近くで遊んでいた小さな女の子が川底の大きな石を拾い上げて「ほらっ・・。」
「まあ。」
いいなあ、この人。
- 2016/07/13(水) 00:00:28|
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