🎼 見上げてごらん夜の星を ♬ 歌 坂本九 作詞 永六輔 作曲 いずみたく
川向こうからトランペットが歌っているのが聞こえる。
近づいてみると・・・。
こちらの橋脚の下に座ってしばらく聞かせていただきました。
そして、カメラを手にして高く上げて「写真撮っていいかなあ。」とサインを出すと。
頷いてくれました。

「練習の邪魔をしてゴメン。撮っていい?」と改めて声をかけます。
「じゃあ少し場所を変えましょうか。」
立ち上がって撮りやすい位置に動いてくれました。

ここは橋の下ですから急の雨でも大丈夫ですし
「良く響いてくれるので、広いところで吹いて音が消えていってしまうより、力み過ぎなくていいんです。」

私たちの世代には懐かしい名曲ですが、まだ三十歳を超えたばかりのこの人にとっては
「メロディーがきれいですし一つ一つの音を丁寧に演奏できますから好きです。」とのこと。
確かに「いずみたく」とか「中村八大」の曲はそういう感じでいいですよね。中村八大の『遠くに行きたい』なんて心に沁みる特別の思い出がありますね。

『見上げてごらん夜の星を』 をトランペットで聞くと一段といいなあ。
ニニロッソの『夜空のトランペット』も思い出します。
トランペットは切ない音を出します。

この人の故郷は熊本。(私はここに掲載する写真の被写体になってくれた方について、原則としてできるだけプライベートなことを書かないようにしているのですが。)
ご実家はこの前の地震でかなりの被害を受けているようです。ご心配でしょう。
家業は「染み抜き」
彼は家業を継ぐために京都に染み抜きの修行に来ています。まだあと3年あるそうです。

そうした事情を聞くとますますこの曲が切なく沁みてきます。
私が撮った写真は郷里にも送りたい・・とそう言っていました。
もっと明るく撮れれば良かったのですが、何しろいつ雨が降るかもしれない曇り空、そのうえ橋の下・・・という事で。
- 2016/07/08(金) 00:00:33|
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