和蝋燭の原料は? ハゼの実からとった「木蝋」が多い。
和蝋燭の芯は棒に和紙を巻き付けたもの。こうすると芯の中心に空洞ができて、そこを通って炎に空気が供給されるので火は高く上に延びるのだといいます。
和蝋燭に絵付けをされています。

絵は錦鯉です。
蝋の上に描くのですから絵の具が乗りにくいのです。 で、アクリル絵の具を使っているとおっしゃっていました。
金・銀が中心です。
鮮やかです。

下絵はご自身が描いたものが向かって右側に置いてあります。
下絵には色はついていません。 蝋燭の側面図が書いてあり、その中心に鯉の絵が描かれていますが、胸鰭などは両サイドにはみ出ています。蝋燭は円柱ですから、それに巻き付くように描かれるためです。
細部や色の付け方は「考え考え決めていく。」のだそうです。

お腹から尾にかけての伸びやかな曲線が素晴らしいです。
それを言うと「そこが工夫のしどころでね。そう見えますか。」

この蝋燭はなかなか高価なものになりそうです。
「今日一日やるから一本仕上げてくれという事なんだけど、そうなるとなかなか難しくてね。」
一日に何本も作るような、例えば一本百円の蝋燭なら、この程度でいいかという事にもなるのでしょうが、十分な時間が与えられて、だからこそ高価になるのが分かっているのですから、仇やおろそかな仕上げにするわけにはいかない、とそういう事です。

そうなるとまさに職人のプライドがかかってくるわけで・・・・。
う~ん、どうするかなあ。
それも同じ図案で何本も描くのなら次第に完成度も上がるでしょうが。

これを買われた人は、火をつけてしまうんでしょうか?
さあねぇ。飾りに使う人もいるでしょうし・・・・・。
でも火をつけてもらった方がいいよ。
実用のものだからですか?
いや、できた時はそれなりに満足しても、やはりどうだったかなあというところ見えてきて、消えて無くなってくれればいいなあと・・。
実に謙虚な方なんです。
- 2016/07/06(水) 00:00:00|
- 工芸
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