四条室町の角に「ちいさいおうち」というギャラリーがあります。
よくそこをお尋ねして絵などを見せていただいています。
今回は全国から70人もの作家さんたちが作品を寄せての「ミニ絵画」展がありました。
若い方からベテランまで多士済済です。

この方は前回のこの企画の際にも出品されていた方で、私のことを記憶してくださっていたことが機縁で写真を撮らせていただきました。
「曼荼羅」をイメージした点描やペン画の細密な作品を制作されます。

実はこの日は2度目の会場訪問でした。
前の週にはまだお客さんも多くはなく、オーナーも1000点近い作品の展示に「大変でしたよ。」と疲れの余韻をひきずっておられる頃でした。
大変に充実した作品もあれば、まだまだお若い、これからだというものもあります。
ただ、こうした展示販売の企画では、「よく描書けているから売れる。」とは、必ずしもいかないことがあります。
むろん良い作品が比較的には売れるのですが、私は、私自身がよく描けているなあと感じたものがはたして売れているのだろうか、あるいはよく売れているものの中に意想外のものがあるのだろうかという興味を持っていきました。

そして意想外だとしたら、それはどんなもので、どういう点がお客さんの高い評価を受けたのかに関心があるのです。
やはり、なるほど当然だろうなあと思われる作品もあれば、別の意味で意味で予想通り売れているなあというものもありましたし、ふうん、どうしてかなあというものも、またありました。
集まる客層にもよりますし、別の作家の絵との比較の問題もあります。

たくさんの作家さんたちの作品の中から選んでもらうのは大変です。すでに名も知られ力のある方は余裕ですが。
シビアな世界を作るものだと思います。
が、一方では別の作家さんの絵を求めてきた方が、ぐるりと一回りして、今まで知らなかった作品に目を止めることもあるのでチャンスでもあるわけですが。

まあどちらに転んでも収益があがって喜ぶのはギャラリーのオーナーさんでしょうか。
しかし、それはそれで企画から作家集め、連絡、作品の搬入、展示、搬出まで心身ともにご苦労は多いのですが。

この方の目や眉は、仏像のお顔のようです。
- 2016/07/05(火) 00:00:04|
- 絵画
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