「手作り市に来る目的は、他の方たちと違うんです。 実は『人探し』、つまり指名手配の人を探し出して賞金稼ぎをしてるんです。」
むろんそんな話を信じる方はおられないので、「写真を撮るのを楽しみにしていて、それで・・・・。」と話を足します。

「なんだか他の人とは違う感じがしていました。プロなんですか。」
「プロになるとお金が絡むので、そうなると楽しく撮れなくなると思ってアマチュアのままです。」
と、どこかのプライムミニスターと同様に舌先三寸で誤魔化そうという下心はないのです。
手作り市によく来られる年齢層にもはいらなければ、服装でもないのですから、まあ、何か違う種類の人だろうとは思われるのでしょうね。

これまでに写真のモデルをされたことはありますか?とお尋ねすると
「友人と和服を着て二寧坂辺りを歩いていたら、写真を撮らせてほしいと言われたことはあります。」
小顔の方ですしきっと和服もよくお似合いでしょう。

この日の手作り市の会場は府立植物園横の「陶板名画の庭」です。
このコンクリート造りの建物の中でこの人が映えるのじゃないかと思いましたが、ご本人もこの建物をずいぶん気にいっているとのことでした。

午後からは天気も良くなり晴れ間も広がりました。
今日一日の出だしの天候が悪くて客足は伸びにくいのですが、これから次第に増えることでしょう。
これからは頑張って手作り市での活動を続けたいと言われていましたので、今日の手ごたえがいいものとなるようにとおもいます。
どの方もデビューの日は殊の外他深く印象に残るでしょう。

そして出店の旅に何かしら確かなものを掴んで次につなげていくのでしょう。
それは私のような写真の活動も同じです。

写真の技術的なこともありますし、撮らせていただくときの交流のこともあります。
凹むことは勿論度々ですが、何よりこうして交流できて、写真を撮らせていただけたら、もう撮らせてくれるような人には出会えないのじゃないかなあと悲観的になる気持ちを振り払えます。
そして5D+ツアイス85ミリの組み合わせの、良さと悪い癖なども少しづつ見つけて行かれます。
とにかく積み重ねるしかないですね。
そして積み重ねていくためにはこうした方々のご厚意に期待するしかないのです。
ありがとうございました。
つい最近、「それでモノクロは捉えようとする対象を印象深く映すことができるのか?!」と膝を叩くことがありました。
そう、つい最近の事です。
今までもモノクロの良さというか魅力というか、それについて言葉を重ねてきましたが、すとんと腑に落ちる経験をしていたかというとどうも違ったようです。
それが、「ああこういうことだったのか!!」と。
分かるのが遅くても分からないよりはいいですね。

これからますますモノクロが増えそうです。
- 2016/06/14(火) 00:00:17|
- 手作り市
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