この「水晶玉」はどれくらいの重さなんでしょうか。
むろん実際には水晶ではないので、そこまでの重さはないでしょうが、彼が操っていると、重さを感じさせません。
いともたやすく転がしていますが・・・・。

なかなか失敗しないし、「失敗しても地面に落とすことがないねぇ。」と言っていたら、
ドスッ と。
やっぱり、ある程度の重量がありそうです。
「触ってみますか?」
大きさは女子用の「砲丸」くらいですが、・・・・、砲丸のように重くはないことは無論です。が、かといってガチャポンの球のように薄いプラスチック出てきているのでもなく・・・、少しの傾きで転がるようにそれなりの重さがありました。

腕にも指先にも、そして体全体のバランスにも神経が行き届いているのが感じられます。
彼がこうしたジャグリングに興味を抱いたころは一日に7時間も8時間も練習をしていたそうです。
それでこそ感覚が研ぎ澄まされるのでしょうね。
もう一つの水晶玉を取り出して・・・・。
実は、「その球に映る景色や輝きを撮りたいのだけれど、僕が追い付かない。」なんていったらカバンから取り出してくれたのです。


こういうパフォーマンスをする人の中には、周囲に集まった人との上手な掛け合いをして話術でも楽しませる人がいます。
「僕はあまり話すのは・・・・、で、音楽をかけてそれれに合わせて・・・・もともとダンスが好きでしたので、どちらかというと、そういう方向かなあ。」

そこで私は、その水晶玉を「地球」に換えて演技をしてみたらどうだろう、と。
あのチャップリンが『独裁者』のなかで、大きな地球儀様の風船を蹴飛ばしたりして、世界制服の妄想にふける独裁者ヒンケルがしたように・・・・そして環境問題や戦争の問題を風刺してみたら面白いのに、と。
演技の途中で二つの球≒地球があわや衝突しそうになったり、「あっ!落ちる」と・・・・。

この人たち世代のパフォーマンスは「上手!!」を越えたメッセージを持ってほしいなあと。
そうしてこそ世界を回れるんじゃないかなあ。


- 2016/06/07(火) 00:00:39|
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