友禅染の「絵」の下書きに色をさしていく作業があります。
やはり布を竹の枠で広げて支えています。下には電熱器を置き、金網を引いています。まるでお餅を焼くような道具立てですね。

今は電熱器ですが昔は炭火だったそうです。熱を安定させるには炭火には難しさがありますが、炭から出る水分が染料に良い効果を与え発色がよく、固い乾き方をしなかったのだそうです。
下から熱を加えると水分とともに染料が布に浸透して裏側の方が色が濃くなり鮮やかになるのだそうです。

これまでの職人田たちの地域的分業態勢が弱くなってきているために、自分の本来の仕事の前後の過程を自分に取り込まざるを得なくなっているようです。下絵を描いたり糊を置いたり。
型を切っていた和田さんも漆塗りに挑戦しておられました。

友禅らしい華やかさですね。これはお孫さんの十三参りのためのものだそうです。成人した時の振袖も自分で描いてやりたいとおっしゃっていました。幸せなお孫さんですね。
そういえば府立朱雀高校は自由服の学校なのですが、卒業式の日にはそれは見事な着物で式に参加する生徒がいました。学区に西陣が入っていましたからね。
この平たい刷毛のような筆は、両端にそれぞれ濃い朱と薄い朱とを含ませて朱い花弁のグラデーションを書き込んでいます。筆先は斜めにカットされています。


この暗さと照明の色かぶりの中で「黄色」が出せるかどうか苦労しました。
こういう被写体の時はカラーがあってよかったなあと思いますね。
野田新政権は選挙での国民に対する公約≒マニュフェスをかなぐり捨ててかつての自公党路線を突き進むようです。これでは民主主義とは言えません。
私は核兵器、原子力発電に反対です。増税政策にも反対します。
- 2011/09/22(木) 00:09:15|
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