ちょうど日が傾いて、課題の逆光を活かす撮り方に挑戦。
それにしても最近、私は横位置で撮ることが増えました。
今日はたまたま被写体が二人の方ですし、なおさら横位置で撮ることになりやすいのですが、見返してみると、横位置が多くなっています。

人物写真の入門書には「人物はそれ自身縦長の存在ですから、一般にカメラも縦位置で撮ることが多いです。」と実にもっともなことが書いてあります。
「人物を撮る」のがポートレートだという事から始めるのですから、そういう理屈はまさに道理にかなっていると言えるのでしょう。

そして50ミリか、80ミリ~85ミリのレンズで撮るのがよいでしょうと。
けれど私はズームの28ミリ寄りで撮ることが増えています。リュックにはレンズ一本が、体力的に限界ですから残念ながら・・・機動性からいっても・・・・ズームレンズを持ち出すことが多くなります。
それでなければ35ミリがいいんでしょうか。それともやはり50ミリ?
上のも、下のもカギは向こうにいる3人の人物です。
むろんピックを唇に咥えたこちらのギタリストが主役ではあるのですが、彼らがいてくれるのでパリの街の雰囲気が・・・・いえいえ京都の町の空気が出てくるように思うのです。
いかがでしょう。

これは縦ですね。
やはりパリの空が・・・・そうじゃなくて京都の空が・・・・本当はもっと高く・・・欲しかったのです。
今・・・・これを書いている時点でのことですが・・・・京都グラフィエが開かれていて、たくさんの写真展を見ることができます。
とてもとても失望するものもありながら、一方で、やはりみてよかったというものが何点もあります。
植田正治氏の『童暦』の一枚だとか、奈良原一高氏の「ジャパネスク(禅)」、「消滅した時間」などは何度も戻って見直させてもらいました。
そうした作品を見せてもらうとやはり刺激されますね。
プリントも素晴らしい。(コロタイプというプリントかもしれません。)

被写体になっていただいている方々には申し訳ないけれど、私の写真など本当に気が抜けたサイダーだと感じます。
そうであるだけに、私は私なりに試みていかないといけないなあと思うのです。
で、最近横位置が多くなっているわけで・・・・・エッ?!工夫というのが、横位置で撮ることだって?なんて呆れないでくださいね。

また、「演奏するときには連絡しますから撮りに来てください。」と言っていただけました。
いつも、前回に不満を持って挑戦する次の機会を与えてもらえるという事は、相手があってこそ成り立つ人物写真愛好者にとってはとてもとてもありがたいことなんです。
撮って撮って撮らないと先に進めない人物写真。

『 時間 (とき から とき ヘ) 』
- 2016/05/07(土) 00:00:14|
- 音楽
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0