以前にも登場していただいた方ですが、お店で顔を合わせるととても親しみを込めた表情で応対していただけるので、足が向きます。

「可以・・・?」としゃべれもしない中国語もどきでカメラを出すと、頷いてくれます。
やはり私はこういう姿が好きです。

このお店には最近、中国でこの人の師匠に当たるコックさんも新たに来ていて、日本の味を研修されているそうです。
全く気のせいだと思いますが、その「師匠」が私の注文を受けて作ってくれた料理に私の体が敏感に反応しました。
「ダメだ、これは。あの味だ!!」 つまり中国の味を残した料理だったのです。・・・・そういう意味で名実ともに中国料理なんですが。
他の方には「非常好吃!!」なのですが、私には・・・・。

中国から来ても若い人の方が順応性があるかもしれませんね。
「師匠」は顔つきにも風格があり、とても良い雰囲気なので、今度撮影をお願いしようかと思っています。ただ日本語が分かりませんので、この人に通訳してもらわねばなりません。
ブログでご紹介できる日があればなあと思っています。

このお店は三条大橋の西詰めにあり、すぐ目の前に鴨川を見ることができます。
近くにライバル店もありますが、ことに桜のシーズンなどは大忙しです。
「 写真を・・・・」などと言えるような状況ではありません。
それにしてもなぜでしょう。
餃子を肴にビールを酌み交わしている人たちを見ると、平和で幸せそうな感じがします。

話は変わりますが、この人を見ていて、ふとある人を思い出しました。
それは瀋陽の職場にいた時に、建物の改装工事に来ていた労働者です。小柄ですが日焼けして筋骨がしっかりしていて我慢強くまじめそうな風貌の人でした。
時々「早上好」などと声を掛け合っていましたが、初め小さな声での返事でした。が、私が帰国する頃には大きな声で応えてくれましたし、改装工事の現場で彼の働く様子も写させてもくれました。
帰国する前日、「飛行機に乗るのに荷物が多すぎるからもらってほしい。」とお願いしてワインを差し上げました。

どこの国にも地道に働き家族や地域のために貢献しながら幸せを築こうとしている人々がいます。
中にはこの写真の人のようにはるばる他国に職を求めて、あるいは大きな夢を抱いて国を離れる人もいます。
それを受け入れて共に働く人がいます。
この間にあえてヒビを入れて「憎しみや不信」というくさびを打とうとする人たちがいます。

私は文字通り微力ですが、その反対の役割を果たしたいなあと思います。

謝謝、再見。
- 2016/04/11(月) 00:00:05|
- 料理
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