私ならできるだろうか。いつもそういう思いがよぎります。
イタリアに行った時にオリーブオイルのお店で日本人の若い女性が働いていました。そこにさらに若い男性が休日のひと時を過ごしに来ていました。彼もまたイタリアのその町で働いていました。
観光バスが立ち寄る土産屋にも日本の女性たちが働いていました。そうしている事情は人それぞれでしょうが、人々は自分の活動・生活の場所を世界に求めているのですね。
私もごくごく短期間中国で働きましたが、瀬尾ではきちんと整った体制の中でのことでした。
時に見かけるのですが、この人のようにその土地のマーケットに参加するようなことはまた別の事のように思います。

この手作り市には二度ほど「欠席」をしていましたから、様子が少し変わっていました。出店数が増えて、新しい顔ぶれもありました。
この人の顔を見るのも初めての事でした。
聞きますとやはり「初めての出店」なのだそうです。
もうすぐ台湾に帰国するはずなんですが、それまでに好きで作っていたイヤリングなどを販売したいと出店されたそうです。
ちょっと不安気ですねぇ。

今日は日差しもあって比較的良い天気です。お客さんの流れもまあまあのようですが、
「まだあまり売れていません。」

カードには「天堂鳥」と書かれています。
中国語で「ゴクラクチョウ」のことを言うそうです。極楽と天堂 なるほど浄土思想と天の思想との違いでしょうか。面白いですね。
アクセサリーは極楽鳥をイメージして極彩色・・・・というほど派手々しくはないのですが・・・・やはり台湾の人たちの喜ぶ色彩感覚かなという色遣いがされていました。
笑顔がこぼれます。
他人事ながら、私もっちょっとホッとします。

丁寧な仕事がしてあってよくできていると思いました。
形も面白いのですが、日本人の女性にはどう受け取られるでしょうか。
「あっ!カワイイ。」と言って近づいてきてくれました。

台湾人のお客さんです。

安心したように中国語での会話が弾みます。 彼は留学生のようです。
彼が商品をのぞき込んでいますので、通りかかる人が関心を持って足を止めます。

ですから、たとえ買い求めない人でも立ち止まって話をしてくれる人がいるだけでお店の空気はずいぶん変わります。
会話が交わされ笑顔が交換されていると、周囲に良い空気が流れるのですね。
店を運営する要点がそこにあるような気がします。
- 2016/03/21(月) 00:00:10|
- 手作り市
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0