国の文化庁が京都に来るらしいのですが、
伝統を保存することだけが文化庁の仕事ではないと思うし、「都の文化」「『文化』の観光資源化」だけに偏重しないように期待したいものです。

この方の同業者は他におられません。
ですからよく言われる「競争原理」は働かないのです。競争原理が働くから商品が安価になり製品の質は良くなるというのが現代の「神話」の一つになっていますが、それだとすればこうした職人さんたちの仕事の質はどうなんでしょうか。
職人さんの仕事の中には数十年、いや数百年、場合によっては千年にわたって残るものがあります。また残ってきています。そしてそうした「仕事」を現代や未来の職人が見るし、また過去の名作・良い仕事が静かにものをいうのです。

職人さんたちの頭の中には「未来の職人が見て恥ずかしくない仕事」の意識があります。
過去のものを見て「いい仕事してるなあ。」という敬意と反省があります。
そこに存在しない職人たちを意識の中において仕事をする。
そして、今この仕事を担っているのは「この私」という自覚があります。

私も旧職において、そういうことを意識しました。
そのために管理する側や同僚とはよく議論しました。
他方、眼前の課題とどう折り合いをつけるかも難しい課題でしたが、
「新自由主義的競争原理」jから脱却しないと、質の良い文化は育たないと思います。



記事の上に三桁の数字があります。お察しの通り1000人までのカウント「アップ」です。
それがどうも、私が別にカウントしてきた表の上の数字と二人分違うんですね。これほどのことが管理できないのですから困ったものです。
まあしかし、これまでのカウントが、そもそもいい加減なものですから、ここで二人違おうと三人違おうと、どちらにしても「誤差」の範囲です。
少ないほうにしておけば間違いないでしょう。
「満5年で1000人」はどうも達成できないようですが、この記事は予約投稿ですから、実質的には、まあまあの線に行くかもしれません。
そうすれば4月(8,9,10日)のミニ個展では「1000人達成」なんていう乾杯ができるかもしれません。
このミニ個展ができるようになった事情や、二胡の方、染織作家、アクセサリー作家とのコラボというやり方など、次の5年への新しい兆しも芽生えてきていますので、「達成した。終わり。」にはならずに済みそうです。
「1000人記念の個展」をせずに、新たな構想の個展に向けて進んでいくことになりそうです。
- 2016/03/19(土) 00:00:10|
- 伝統工芸
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0