私が、自身で個展などという大それたことをするようになった一つの背景は
こうした若い人たちの活動があるからでもあるんです。
この二人は現役の芸術系大学の学生さんです。
現役の学生が自分の作品を広く人々に公開する。 そのことには、実は当初も今もある種の違和感があるのです。
人に見せるほどの、あるいは見てもらえるほどの作品を描くとはどういうことなのか(私に引き付けて言えば写真という事ですが)について、いろいろ考えるところがあったからです。

同じことがカルチャーセンターや〇〇教室で絵画や焼き物を楽しむ人たちの「作品展」にも言えます。

そのことがこの人たちとの会話で一つヒントが得られました。
「お二人は仲良し同士なんですか?」
「意欲ある者同士です。」
なんてすばらしい回答でしょうか。
この潔い答え。 若々しいですね。

何かに到達しているからではなくて、どこまでも行こうとする意欲があるから・・・・。

肝に銘じたいなあと思いました。
お二人の絵は対照的なものです。
それぞれご覧になっている写真に見える雰囲気通りの絵でしょうか。
手前の方の絵はほんわかとした幸せ感のある柔らかい暖かい絵です。

向こう側の方の絵は線に切れがあって生きています。描かれた人物は深い思いを抱えているものがあります。

事前に概ねの構想を共通にして描き始めるのですが、描き進めるにしたがって、さらにいろいろな話をしながら具体化していきます。
カエルと人が向き合って座っているのですが、視線はどこに向かっているのか、何を見ているのか、想いはどんなものなのか・・・・会話は弾みます。
- 2016/03/06(日) 00:00:15|
- 絵画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0