私がここで、この人の制作の様子を撮っていたときです。
あれ?! 〇〇さんじゃないかな?! という人が傍らを通り過ぎました。
私には気付いていない様子。
私に気付かない?! これは怪しからん! と、その人が踵を返して戻ってくるコースに仁王立ちしていますと・・・・。
あっ!! 蒼樹さん!! と、ようやく私をみとめてくれました。忘れられてはいませんでした。 ああ、良かった。

かつてこの部屋で彫金の実演をされていたのが縁で写真を撮らせていただき、私の個展の一回目、二回目のDMを飾ってくれた人ですから、私にはある意味で特別な人です。
さて、その時から私の腕がどれほど成長できたか怪しいものだとしても
「若い職人」に注目して、取り上げたいという気持ちは今でも同じです。
「今のあの人は、あなたの先輩になる人ですよ。」

糸鋸で唐草模様のような絵柄を「透かし」にして切り取っています。

この人はまだ学生ですから、作業台の前に並べられているのは学校での課題の作品です。
1年生の頃の作品、2年生の時のもの ・・・・ その成長の様子がよくわかります。
そして4年生ともなり、卒業制作作品に結晶されると、それは見事なものになります。若い時期の4年間は大きいのですね。
さすがに専門的な過程で実技を学ぶのですから、他大学のサークルの人たちの「卒業展」などで見る絵画や写真などの到達水準とは格段の違いがあります。
シャッター速度を遅くしてみました。

若い二人連れの見学者です。

- 2016/02/26(金) 00:00:29|
- 伝統工芸
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