烏丸御池を下がったところに京都伝統工芸館という建物があります。
ここには「名匠」の作品とともに伝統工芸に携わる人材を育成する伝統工芸大学校の卒業製作の作品や若手職人・作家の作品が展示してあります。
今まで気にはなっていても入る機会がなかった私は・・間口が狭いのでなんとなく中の様子が分かりにくく入りづらかったせいもありますが・・「工芸」の文字に惹かれて入ってみました。
入り口を入ると大学校の卒業生(2年、3年)の仏像をはじめとする作品が展示されていましたが、それはそれは見事で、2年または3年でここまでのことができるようになるのかとただただ感嘆のため息が出るばかりでした。
3階に上がると実演見学コーナーがあります。
ここで思わぬ方に出会いました。このブログで以前取り上げさせていただいた「品」という展示販売のお店がありました。そこには30~40歳の「若手」と言ってよい作家さんたちのガラス製品や竹細工が置かれていましたが、いずれも質の高いものだったように思います。

実演コーナーに近づくとどこかで見たことがあるなあという竹細工の作品が置かれていました。

「品」さんに置かれていたあの稠密で繊細な細工がされた竹細工です。職人さんの前に「品」さんの名刺が置いてありましたので確信しました。お尋ねすると確かに「品」さんに製品を提供しているとのことでした。

そうか、この人が作者だったのか!
今竹を編んだハンドバッグの仕上げを点検しています。細部まで丁寧に目で見指先で確認しています。
静かな作業ですが、見ていて引き込まれます。

実演コーナーとしては一番暗い場所だったので撮影に苦労しました。
この作家さんの作品は北野天満宮のに西方にあるギャラリーでも他の陶芸作家さんたちの作品とともに展示販売されています。
ギャラリーの名前を「ART RIN」といいます。
- 2011/09/13(火) 00:03:59|
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