年末から年始にかけての写真展だそうです。
同じ建物の4階では、同じ期間に「木喰」の彫った仏像を絵に描いた作品の個展がありました。
三が日に写真展が開かれているなんて・・・・実は・・・・想像もしていませんでした。
ある人を撮る撮影のロケハンのために街歩きをしていたついでに、今後の予定を確かめるために立ち寄ったのです。
人は休みなく活動しているんですねえ。
「おっ!! 職人の手だ!」と、それらの作品に見入っていると
「それは私のものです。」と声をかけてくれました。

写真でも絵画でも、グループ展で、その人の作品御前になった時に作者が声をかけてくれることは、・・・・ないのではありませんが・・・・いつものことだという事はありません。
私はぜひそうあるべきだろうなあ、そうしないではいられないはずじゃないかなあと思っているのですが。

バイオリン制作の職人さんたちをその工房に訪ねて撮影されたそうです。
しかもご自身がバイオリンを練習し始めるほど親密に交流して。
「いや音楽にはならない、ただの音です。」と謙遜されていましたが。

職人を撮る経験は私にもありますから、いつも持ち歩いている写真を見てもらいました。
大阪や京都の有力な写真グループをご存じで、よくよく調べ、知ったうえでこのグループに加入されて活動しているとのことでした。
私が、昨年とてもルーズな、しかし魅力的なグループに加えてもらったことを話師ながら、なぜ大半のグループには入ろうと思わなかったのかをお話しすると、「わかるわかる」と共感してくれました。

お嬢さんをかわいく撮りたいという思いから写真を始められたそうですが、写真に対する意識は相当高いと感じました。
イタリア生まれとのことですが、それまでどういう仕事をし、どういう生活をしていても、すぐに芸術に入ることができるという国民的素養というものを感じました。
私があなたを撮りたいというとすぐに快諾してくれて、写真を照らす照明の下に立ってくれました。

この会場は何時も暗くて撮りにくいのです。しかも今日はカメラがキアノンの5Dで、しかもf3.5からの暗いズームレンズをつけているのです。
このところピントを外しっぱなしで大いに凹んでいるところでしたが、どうぞどうぞ撮ってみてください、と励ましていただいたので撮りました。
背面液晶モニターでは「やった!!相当いいぞ。」なんて思ったカットも大ボケでした。

この人ならピントを追い込む時間をちゃんとまってくれたのになあと後悔しました。 この写真もピントが来ていませんね。
いいポーズに、黒く沈んだ背景に聡明そうな額や、雄弁に語る指先が浮かび上がったいい写真になるはずだったのになあ。
しかし、小一時間交わした写真談議は実に楽しく有意義でした。
ぜひまたお会いしたい人でした。

尻込みしないで、撮る!!
う~ん、まだまだ弱いなあ。 頑張ろう。
- 2016/01/07(木) 00:00:38|
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