ひょっとしたら年末大みそかまでこの人の写真が続くかもしれません。
それくらい魅力に富んだ人です。
まだとてもお若いのですが表現という事に携わってきて、今又新しい分野でその力と魅力を発揮されようとしています。

この日撮影はまだ始まったばかり。 この人はこれまでにこうした撮影経験をおもちです。
そういう事もあって、呑み込みも早いし、直ぐに演じることができます。
自然な表情が本来だとか、それにこそ価値があるという考えもあります。そのことを否定するつもりは毛頭ないにしても、この言葉、考え方を金科玉条にしすぎるのは少々問題があると私は考えています。
ですから、この人のような「素材」に出会うとワクワクします。

この時点ではまだこの人の持つ魅力を探り切れていませんから、かわいいお嬢さんをかわいく撮るという意識のままです。

カラーで撮っているところにも私のその意識が出ています。
「秋の気配で撮るからねぇ。 光の暖かさを感じて・・・・。遠い向こうの景色を見ようね。」
・・・といっても目の前はすぐにビルの高い壁なんですが。

こうして撮影は進みます。
(改めてこの写真を見ると、私が高校時代にお付き合いした子に横顔がよく似てるなあ。」なんて、むか~し撮ったその子の横顔の写真を思い出しました。
個展の時などにも「高校生の時に撮りたかった写真を撮っているような気がします。」とお話ししましたが、職人や作家たちの写真を撮るときにも同じような気持ちがします。
あの頃やりたくて出来なかったことをいましてるんだなあ、と。)

そして、・・・・。
場面が変わって、モノクロで撮る情景になり、いったんモノクロで撮り始めると、俄然、この人の、もう一つの面が輝きだしました。

私の中の何かがもぞもぞワクワクと動き出すような感じです。

そして先ほども見せてくれた「笑顔」です。
これから、この人が時々見せてくれる笑顔が、人を惹きつけてやまないものだという事をお見せできると思います。
- 2015/12/17(木) 00:00:51|
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