旺盛に作品発表をされている画がですが、大樹に依ることもなく、かといって連帯を拒むのでもなく、自律した画家精神を貫いておられる。
最近とみにファンを増やし、今回も二人展の機会に会場となった寺院の傍らの空き地でふすま絵を描かれる。
なんでも九州のとある方に依頼されたとのこと。

描くから撮りに来いと言われたのでも撮ってほしいと頼まれたのでも、また私の方が撮らせてほしいとお願いしたのでもなく、「今度、またライブで描くから・・。」と告げられた時点で、撮ることが決まっていたような感じで・・・・、当然の様にカメラを持っていきました。

直言居士でもあるこの画家は、「濃いほうから薄いほうへ描く」のを手法としている。
濃い墨を使えばその時点で決定してしまう。薄いものなら濃い色をかぶせて行けば、後で多少の修正ができるのではないかという心理になる。そこに落とし穴があるとも彼は言う。

この場にはこれから絵が描かれる和紙が敷かれ、そのこちら側・・・・この写真では私の尻の下ですが・・・にはブルーシートが敷かれている。
ブルーシートはギャラリーのためのモノでしたが、何しろこの土地には小石もあるし、だいいち、もう履物を履かないでブルーシート一枚の上に立つのは足元が冷たいのです。
で、結局そのシートに陣取っているのは私一人という事に。

龍を描くんだそうです。
「今日は龍を怒らせたかなあ。雨が落ちてこなければいいが。」
空には雲が広がって、少々寒さも増しています。
「下手に描くと・・・・・怒って・・・・。」

以前にも小森氏のライブを見せていただいたことがあり、その時にも撮影をさせていただきました。
その時には屋内で会場となったギャラリーは部屋があまり広くはなかったですから、押すな押すなでした。
今日もいつの間にか多数の方が取り巻いて、私の背後にも外国からのお客さんも・・・・。

次第に龍らしい姿が見えてきていますから、この辺りまではお客さんも「フムフム、なる程」という感じなのですが、
さあ、そろそろかな・・・・・。
- 2015/12/05(土) 00:01:28|
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