百万遍・智恩寺の手作り市には随分遠いところからの出店者がいます。関西や北陸などは近いほうで関東地方からも珍しくありません、が・・・・・。
はじめ私は故郷に近い遠州地方の地名を見つけて、おやっ?!と足を止めたのです。

で、お話を聞いていくと、ここに並べられたアクセサリーは女性の方が作ったものだそうで・・・・。
宇宙をイメージしたものだそうです。
この女性の方。なんと香港からの出店なんだそうで。 驚きました。
旅行のついでにとか、こちらで働いているから余暇を活かして・・とかではないんです。
日本のこの手作り市に出店したいからと来日したんだそうで・。

そのお手伝いをしたのが友人の男性なんだそうです。
香港ではすでにある程度の販売実績があるので、日本ではどうかと思ってこられたらしいのですが、
「苦戦しています。」とのことでした。
足を止めて、手にとって興味を持ってくれる人がいると「その人は大概、中国人か台湾の人なんです。」

しかも何という事でしょう。
「あなたの作ったものを見たことがありますよ。」という香港の人が来ていたり、
この人の友人の友人が現れたり、・・・・地球は狭い?!
それだけ中国から多くの人が来ているんですね。

私はこの女性の行動力にも驚きましたが、それをサポートしてあげている男性にも驚きました。
自分が普段から手作り市に出店をしていたり、そうでなくとも関心を持ったいたりする人であったり、京都在住者ならばともかく、そのいずれでもないというのに出店の申し込みをし宿の世話をしてあげようとしたり。・・・・もっとも皆さんご存知のように京都の宿はずいぶん不足していて(海外からの旅行者を呼び込むことに熱心で「観光京都」を誇っているのですが、全然バランスの取れた観光政策は取られていないのです。)、そのうえ大概宿泊費が高い!!のです。見つけてあげられず、彼女が香港から探したのが大阪の宿だったという事でした。
私にはこういう親切なこととてもできないだろうと思います。

海外から人を呼び込んでも、その狙いはもってくるお金でしかない新自由主義者たち。
そういう人の心底は大概、排外主義的な民族差別意識と、お金持ってこいの欲得勘定が併存しているものです。
だからカジノを開いて外国から人を呼び込んで金儲けをしようとか、輸入食料品の検疫体制を緩和してアメリカの歓心を買おうなどという発想で、海外との「開かれた国」づくりを発想するのです。そこには人々の友好や庶民の生活を守り豊かにする発想などはないわけです。
今日この人は日本人と中国人の美意識やおしゃれ感覚などの違いをいくらか理解したでしょう。
そして言葉を交わし、気持ちを通じ、お互いに違っているけど仲良くなれる、違っているからこそ学ぶものが多いという気持ちを膨らめて「再来日本」の気持ちを持ってくれるでしょう。
- 2015/11/25(水) 00:00:41|
- 手作り市
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