もう既に会場が閉じられる時刻が近づいていましたので、私がちょっと注意散漫になっていると、男子学生が描き上げてお客さんに絵を渡す瞬間を撮り逃がしてしまいました。
この瞬間は書き手にとって緊張と安堵と満足の一瞬ですから、是非とも撮るべきタイミングです。
しまった!! と思った直後、じゃあもう一度と絵を渡す場面を再現してくれました。
それでお客さんがこちらに顔を向けているというわけです。
これはこれで貴重な一瞬。
向こうのテントにも、この二人とは違うコースの女子学生が似顔絵を描いています。

そこに、駆け込み的な時間帯にお二人のお客さんが来ました。
どうやら男子学生の方の絵柄を気に入ったようでした。
私としてはこちらの女子学生も撮りたかったのですが「描いている場面は、残念ながら撮れそうにもないね。」と諦めかけていると・・・・。
「私も描きます。」と色紙を取り出して描き始めてくれました。
私にもお客さんにも大サービスです。

お客さんに「背中を貸してください。」とお願いして撮ります。

既に卒業制作も終了し、就職も決めていて「後は卒業旅行に向けて・・・」資金稼ぎだそうです。
さもありなんと思いました。
非常にしっかりとしてはきはきした人ですし、それが表情によく表れています。
「私も描きます。」と言った時の機転や行動力も又優れていると思いました。
私が企業の人事担当だとしてもきっと採用するでしょう。

この人は鉛筆で下書きをして彩色していく描き方です。
なかなかいい目をしていますね。
- 2015/11/14(土) 00:00:52|
- 絵画
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