これまで何度かこの方にお会いして、お話もしました。
手作り市で木製のロボットや船、飛行機、シャベルカ―などのおもちゃを販売しています。
おもちゃという言葉が不釣り合いなくらい丁寧な作りで驚きます。

合板で制作しているのですが、その合板自体から手作りです。
ロボットの頭部にあたる部材などはきちんと木目を工夫して当てています。
そして関節の各部を動かすことができるこのロボットたちは人気です。

まず中高年の男性が足を止めます。
そしてご夫婦で来られている場合は、大概奥さんの方は、なぜそんな子供じみたものに興味を持つの?早くいきましょう!と夫君をつつきます。大半の男性の方は後ろ髪をひかれながら「こういうことを全然理解してくれないんだ。」とため息を漏らしながら引きずられるようにして後をついていきます。
女性の中にも勿論、子供さんやお孫さんにと買い求められる方が見られます。
韓国から来たという女性のお客さんは六体欲しいといいながら空港の荷物検査を通りそうにないと二体で諦めていました。
男性たちは、子供や孫をだしにして、奥さんを説得する場合が多いようですが、多くはご自身が夢中です。

そういう大人も満足させる出来映えなのです。
実際、ずいぶん丁寧に作ってあると思います。
そして、あきれるくらいに「安い!!」のです。
「お嬢ちゃんはいくつなのかな?」
先ほどからこの女の子が興味津々で、ここを離れません。

若いお母さんは、子供さんがあまりに気に入っているのとロボットの出来とを見て買ってあげてもいいかなというそぶりです。
ですが、
「お嬢ちゃんが男の子なら、勧めるんだけどなあ・・・・。」と・・・・・ジェンダーを巡る問題発言ではありますが(笑い)・・・・決して『売らんかな』ではないのです。
少し前まで一体を2000円台で販売していたのを周囲の手作り市の出店者の人たちが「それではあまりにも安くて原価もとれないだろう。もっと値段をあげたら?!」と強く説得をして、作りがより複雑なロボットが3,500円、船やシャベエルカーが3000円になりました。
それで、申し訳なさそうな顔をされます。

ある大阪から来ているという中年女性は「0が一つ違うんじゃない?3万五千円、かと思った。」と言っていました。
それはともかく1万円であっても、高いなという人は少ないでしょう。
が、問題は手作り市にふらっと来ているような方々の財布状況なんですね。
もしこれがデパートならやはりゼロが一つ増えるんでしょう。
- 2015/11/11(水) 00:00:57|
- 手作り市
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