ある日こんなことがありました。
撮影のためにある方と岡崎公園付近に行った時のことです。 岡崎公園というのは平安神宮のあるところですから、たくさんの外国人観光客もいます。
私と一緒に行った人が、ベンチに腰を下ろして次の行動を話し合ている風なカップルの女性に声をかけました。
その迅速さは瞬きをする間もないほどです。

私はその中国人女性を、ちょっと高級感のあるファッションをしたきれいな人だなあとは思っていたのですが、実は私は別の撮影をしようとそちらに意識が行っていて、それ以上のことは考えていなかったのです。
ところが肝心のフォトマヌカンをしてくれるはずの人が、その場を離れて中国人カップルに話しかけているのです。
「OKしてくれましたよ!!」
なんと撮影交渉をしていたのでした。

「だってきれいな人だったから…。」というのですが
「あなたが今日のフォトマヌカンでしょ!!」という言葉を飲み込んで、
「你好 !」と撮影をさせてもらいました。
このところ多くなっている台湾の方かなと思いましたが大陸のほうの人でした。

中国では、折々に「写真館」でドレスアップして写真撮影をするという事がとても盛んです。
街の大通りには写真館の宣伝ブースがいくつも並んでいます。そしてその場でも撮影をします。
写真を撮りませんか、のポスターに映っているモデルたちは服装も化粧もかなり派手です。そしてハートマークなどに囲まれて気分を盛り上げています。
それでポーズをすることにも案外慣れているのです。
私の同行者が私をどのように紹介したのか、遠くで話をしていたのでわかりませんが、どうも『羊頭を掲げて」話をしたようです。
この女性はわずかに日本語を話し、基本は英語を上手に話します。

理解あるこの女性のお連れの男性はしばし所在げがなさそうにベンチで待っていてくれていました。
中国人男性の多くは女性に優しいのです。

この方には後程メールに添えて写真をお送りしました。

外国から来ている人に積極的に声をかけようとは思うのですが、今日の同行者の積極性には驚き、修行不足を痛感しました。

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- 2015/10/12(月) 00:00:14|
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