もう一人の、幸せの国から来た工芸留学生です。

これから本格的に専門としたいジャンルは未定だそうですが
「取り組み始めるとそのことに夢中になって、他の事には気持ちは移らないのです。」と言っていました。
この人も一度帰国した後、再度より多くを学びたいと来日しています。
やはり国王の支援を得ているようです。

木彫は素材を素手で触っていると変色してしまうものがありますから手袋をしています。
お国では日本の様には木彫仏がないのですが、しかし建造物の装飾にはやはり木彫が施されていますから、木彫の腕も生かせそうです。

私が写真を撮り始めて、思いのほかたくさん撮るので初めはちょっと戸惑いがあったようですが、少しずつお話を聞かせてもらいながら、「出来れば人に見てもらってもいいような写真を撮りたいのです。」とお話しすると、また静かに集中していきました。

13日に終った京都ファインダー倶楽部の写真展の会場で、自分の作品(9点)を眺めながら、いろいろ思うところがありました。
むろん他の方たちの作品を見せてもらっては自分の写真に帰るのですから何か感じないわけにはいきません。
それに来場された方々の反応が当然のごとくそれぞれの方の作品の前で異なるわけですから、それは刺激的です。

優劣のようなこと、人気度のようなことを単純に比較するつもりはないのです。むろんそれは参考になりますが、もっと違うことを感じるのです。
12月の8日からの個展のお知らせも置かせてもらったのですが、私自身からお渡ししたものも含めて90枚ほどが取られていきました。
その中の5人でも10人でも会場に来ていただければなあと期待が膨らみます。
で、・・・・人を撮る写真って何だろう と考えるわけです。
この人を撮ってる時にそういうことが頭をよぎることはないのです、その前後にはやはり思い浮かびます。

「人を撮るって難しいんでしょ?!」「私も撮りたいんですが、なかなかできないんです。」という事をこれまでも何人もの方々に何度も言われました。
確かに言葉にするとその通りなんですが「どう言うことについてどのようにムズjかしい」と感じておられるのかは必ずしも同じではなくて、大概は「肖像権云々」と「頼むのが難しい(断られるでしょ)」という事です。
私がお願いして承諾していただける率は90%以上ですというと大概は半信半疑で驚かれます。
そして意識されているポイントが、私が難しいと思っていることとは違うことが多いです。
なかには、勝手に展示しちゃっていいの?などと言われる方もいて・・・。
人を撮るという事、人を撮る人についての世間の認識はそういう程度なんだなあと・・・・、ちょっと暗い気持ちになったり。
でも、その一方で「人物写真っていいですよね。」とも言っていただけることもあり。
まあ、しかし私にも皆目わかっていないことですし、あまり偉そうなことは言えません。
- 2015/09/19(土) 00:50:17|
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