創作盆栽工房 「和苑(nagomien)」
いつの間にか周囲が一目置く盆栽作家になってしまったとのことです。
盆栽の写真をとることをお許しいただいたのですが、これが難しい。人は地ごとに作られている小宇宙を表現して撮るためにはじっくりと腰を据えて撮らなければ到底できない。第一焦点をどこ似せていすればいいかで迷いに迷う。
急峻な断崖に垣根が作られている。
松や楓やさつきなどが植えられているが、まさにどこかな海を望む高い岩場の風景だ。
が、

写真が台無しにしている。
これはモデルをとるときと同じようにしっかりとその植え込みを観察してその特徴をつかまねばならないけれど、奥行きが複雑に深い分撮影は経験したことのない難しさがある。それだけ盆栽の魅力も深いということなのだろう。
宋画に通じるところがある。
この辺りには優れた職人が住んでいて、と町の説明もしてくれた。
そして「手入れをしている様子をとらせて下さい。」という注文にも気さくに答えてくれて・・。
こうして新芽を積んでやらないと伸び放題になってしまうので、

水やりの工夫や難しさ、楽しさ、話は尽きません。
「それでこんなくらいに姿ができたら・・。」
この松も自慢の一つだそうです。

とにかくあまりにたくさんの鉢が密集しているので、「今度お宅の前に居座って一つ一つ見せていただきますが、・・・不審者扱いしないでくださいね。」
「そんな人はよくいますよ。いつでもどうぞどうぞ。」とお許しを頂いたので春夏秋冬の季節を味わいに「和苑」さんをお訪ねしようと思っている。
それにしても良い作品を作る方は皆さん謙虚で、受容性が高いなあ。
- 2011/08/26(金) 00:05:43|
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