方や、いわば商品見本を作りたいという希望、他方私は「人を撮りたい」わけなんですから、そこの折り合いが難しい。
商品紹介の仕方についても、人が複数寄ればそれぞれに意見や感性の違いがあるもので、ああしてみたら、こうしてみたらがすれ違ったり、ぶつかったり・・・・・。

まあ、私としては、そういうことも珍しい経験として楽しみます。

このストールは絹を素材にしている高級品が多く、しかも手捺染ですから、手間もかかっています。
多くは機械で染めたり、プリンターも発達しています。
このストールを制作している社長さんは「手捺染にこだわり」をお持ちで、とても感じの良いものに仕上がっています。

「若い人にもチャンスをあげたいので・・・・。」 もしこういうものをデザインしてみたいという人がいれば紹介して・・・とおっしゃっています。
いいデザインがほしいという事と、これをチャンスに育ちたいという若者が「ウィンウィン」でつながりあおうというわけです。

私はこの撮影にイアリングなどのアクセサリー作家さんの作品と、フラワーデザイナーさんのコサージュのようなものをコラボさせたいと思って計画したのですが、たまたまのことが重なって今回は実現しませんでした。
それは残念なことでしたが、人が出会えば力が重なって新たな動きが生まれます。

そのことは、今親しくして頂いている高瀬川四季AIRさんとの関係にも言えて・・・、そこのオーナーさんの人を結び付け、人を押し出す器量に促されて色々な方とお知り合いにさせていただいています。
8月23日には、高瀬川の仏光寺あたりを「太夫の道中」が行われます。菊川太夫が道中をするのですが、ギャラリー四季AIRを出て高瀬川にしつらえられた橋と床を歩いて川を渡り、そこから高瀬川沿いを下ります。
私はその時に太夫を撮ります。

そして9月に入れば浴衣を着て来場された方で希望される方々の写真を撮ります。
オーナーも集う人も肉体年齢は若いとは言えませんが実に意欲も好奇心も旺盛で、しかも長年培った知恵と技量とねとワークの力を持っています。

私は長い間組織していく方の立場でしたから、もうそれはちょっと御免・・・・という事なんですが、その一方未知の世界を垣間見せてくれる新たな人とのつながりの魅惑には勝てなくて・・・・。

今日、こうして、未だしたことがないことをしているという次第。
- 2015/08/09(日) 00:00:43|
- 人物
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0