カテゴリーは「オブジェ」になっていますが絵も描きます。 紹介は造形作家です。
私は門外漢ですから、この人がどれほど有名な方なのか知りません。
ですが、このギャラリー、JARFOといいますが、その20周年特別企画展第一弾に選ばれるほどの人です。
昨日、先着しておられたお客さんもこの方の友人で陶芸家でした。
私が撮りたいものの一つが作家たちの制作の姿ですから、ワクワクします。
この長い定規は永い間使っているもののようですが、「このシしなりなんかを感じながら紙に向かうと気が入るんだよね。」といかにも年季の入った定規です。
モノが五感に協動するんでしょうか。
そういうものかもしれません。良いカメラを持つと感性が働く感じがするのと同じでしょう。・・だから私はファインダーにこだわるんですけど・・・・

これをチルト式、バリアングル液晶画面で見て撮れば、コンクリートの床にあおむけに寝たり腹這いになる必要はないでしょう。
ですが、私は仰向けに寝て、腹這いになってファインダーをのぞいて撮るほうを選びます。
絵を見て撮るんじゃなくて、対象を見て撮るという感覚が…あくまで思い込み的感覚なんでしょうが・・・・欲しいんですよね。

仰向けになってカメラを構えているところにギャラリーの責任者の方がドアを開けてはいってこられました。
高齢者があおむけに倒れている!!すわ!何事ならん?! と一瞬驚きの声。 そりゃそうでしょう。
まあしかし、多かれ少なかれ変わり者である作家たちに普段から接している老練の方ですから、何だそういうことか、「コーヒーでも飲みますか?」
この個展のサポートをしてくれた若者へのお礼として白いシャツの背中に絵を描いているのです。
それが、ささっとサインをするというようなのではなくて、これ自体一つの作品となる意気込みなのです。代表作のデザインを再現されているようなのですが、これはおしゃれなシャツになります。
多分「おしゃれなシャツですね。」では済まないものなんでしょうが。
正直、私も欲しい。

今年、文化勲章をもらうほどに功績のあった伝統工芸士の方をそれと知らずに気楽に撮っていたほど無知が取り柄の私ですから、この時もただただ「楽しい!!」で撮っているわけで、・・・・。

こういう時に、つい自分の腕や知識の不足を顧みないで「もう少し高性能なカメラであれば」なんて不遜なことを考えてしまいます。
もっと思い切って感度をあげればよいのではないかとも思うのですが。
α900の高感度性能もAF性能も最近のものと比べればやはりいささか届かないきらいがあります。
ですが、それでもこれは手放せません。

撮る対象に恵まれているのですから、そこから一歩も二歩も進まねば。

和田さんと、この麻谷さんの専属カメラマンになったら、どんな未知の世界を見ることができるんでしょう。
麻谷さん、後で後悔しても知りませんよ。
- 2015/07/23(木) 00:00:17|
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