あるところで80歳を少し超えた画家の方とお話をしました。
その方は30代の半ばに一念発起して船旅でヨーロッパに向かったのだそうです。半年ほど海外を回って来よう、と。
それがふとしたきっかけからそのまま30年もヨーロッパのある国に住みつき絵の勉強をし、また作家としての活動をされたのだそうです。
その方の絵を認める人がいて・・・・・、ということなのだそうですが・・・・それにしたって「半年ほど海外を回ってくるよ」と家を出て30年…だそうです。

この場で即興で曲を作っています。
なんという装置なのか知りませんが、いくつかのパートをそれぞれ順に弾いていって、それを記憶させ、再生しながらまた別のパートを重ねていく。
やがて何層にもなった音の流れの上にメローディーが重ねられていき、一つの楽曲となっていくのです。

その作業の全体をパフォーマンスとして見せ、聞かせていきます。
幾人もの人が興味深そうに足を止めます。 私もしばらく聞かせてもらって、いつものように「Can you speak Japanesen ?」と声をかけると、これまたいつものように「大丈夫です。話せますよ。」という返事。
「レッスン やってます。」 「即興 by ユホ」ですから、それも当然でしょうか。
海外から来ている人たちは日本人から「Can you speak Japanese? 」と話しかけられるのは本当はあまりうれしくないといいます。何だかバカにされているようだとも。 しかし、そうはいっても立場を変えると…自分が外国語を話せないために…一応確かめておこうという気持ちになってしまいます。

途切れなく演奏をしていますので、普段はどうしているのかだとか、どういうきっかけで日本に来たのかなどの話が聞けません。 案外、私が最近気に入っていて、たびたび出かけるアイリシュ・パブに行けばこの人にも会えるのかもしれません。そうしたらぜひ話を聞いてみたいと思います。

ここでは同じようにギターを弾いたり笛を吹いたりしている人たちをもう何度も撮っていますから何とかして新機軸で撮りたいのですが、なかなかアイディが浮かびません。
これじゃ折角撮らせてもらっているのに申し訳ないなあと思いながら、この人の周囲を回ります。

シャッター底度を遅くしてブレを生かす方法もあるのでしょうし、もっとずっとアップにしてもいいのでしょう。
通行する人を重ねても撮りたいのですが。

何よりこの人の演奏の表情をもっとつかみたいですね。
- 2015/07/10(金) 00:00:14|
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