仕事をしている様子を見せていただくと、私の父親のしていたあれこれのことが鮮烈に思い出されます。

街を歩いていてウインドウを覗くとマネキンたちが華やかにスーツを着こなしていますが・・・・。
きれいに飾られたショーウインドウの中の彼らが来ている服はそれなりの値段がついています、・・・・が、こういう縫製と仕上げで、どうなんだろうと思うことが一再ならずあります。
むしろひどいなあと思うことが。
民放のアナウンサーなどの服も見てくれはよさそうなのに「吊るしだろうなあ。」と・・・。
それにしてもあの胸のしわや、袖の取り付け部の仕上がりのひどいこと・・・・・。

そうしてみていると保守系政治家たちの服の高級そうなこと。

〇ヤマや〇キでスーツ上下に「さらにもう一本替えズボンをつけます」で販売されている服は・・・・どうなんでしょう。
というようなことは、まあいいとして、こうした職人さんの仕立てた服が着られる人はそう多くはないのでしょうね。斯く言う私もそうなんですが。
よい仕立ての衣服を着ると気持ちもシャキッとしますよね。

そういえば、私は最近履くズボンが無くて仕方なく昔履いていたズボンを取り出して履いてみました。
すると履けたんですね、一段前のサイズのズボンが。そしてベルトも長さが微妙にあまるんです。
これは自転車で人探しに出かけている効能ですね。経済的に助かります。 しかもシルエットのバランスが幾分くなってきましたから、有難いことです。
指ぬきをした指で針を押し出します。

使っている針はとても細いものです。 この針孔に糸を通すのに眼鏡がいらないのだそうです。
奥さんによれば「カンで通しているんですよ。」とのことですが、私などとても目で見てはできません。

裁ちばさみで布を切ると「シャ~ク、シャ~ク」という音がします。 もう少し厚い音かな。
これも久しぶりに聞きます。

アイロンをかけると熱せられた布から独特なにおいが立ち上ります。
五感で懐かしさを感じます。
- 2015/07/05(日) 00:00:58|
- 服飾
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