通うのを楽しみにしているギャラリーがあります。
高瀬川四季AIRです。
そこに行くと作家さんは勿論、オーナーのつながりでたくさんの個性的で有能な方々にお会いできる。その人たちの共通点は旺盛な好奇心と実行力。
この日は日本画家の鈴木氏の絵の個展。
会場に着くと鈴木氏と一人のご婦人が対談中。

お話に寄せていただくと。
このご婦人はシャンソンを歌いパントマイムをされ,その上に書を嗜み、加えてフラダンスまで練習されているという。
で、「先ほど『一本の鉛筆』という歌をシャンソン風に歌っていただいたんですよ。」と鈴木氏。どうやら鈴木氏は人を乗せるのがお上手らしい。

そして新しく人が来たのだから(私のことですね)、今度はパントマイムをしてくれませんかと・・・・。
この後シャンソンのステージのための音合わせにピアノ演奏家のもとに行かねばならない予定のあるこのご婦人を、そう言って口説く。

私は恐縮しながらも興味津々。
で、
「じゃあ、本当は10分余りの自作のものをダイジェストで・・・・。」と立ち上がっていただけた。

歳を重ねた夫人が疲れて帰宅してきた。 長く立ち歩くと腰も痛くなる。しかし、休んではいられないので台所に立ってガスに火をつけ鍋を置く。
ふと鏡を見ると髪は乱れ、疲れた顔が写る。
「えっ?!これが私!?」

気落ちしながら鏡を見ていると鍋が熱くなって、急いでコンロの火を消して鍋を下ろす。慌てて指先をやけどする。ますますみじめな思いをしながら薬を探す。
思い直して髪を直し、少しばかり化粧をしてみる。
紅をさし頬を明るくするとすこしずつ元気が出てきて、「イヤリングもつけてみようかしら。」

「あら。まんざらでもないわ。これなら、そんなに落ち込むこともないかな。」
- 2015/06/26(金) 00:01:55|
- パフォーマンス
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