この人は「私は写真を撮ってもらうときいつも目をつぶって『半目』になるんですよ。」と言われるのです。
けれどアクセサリーを作っている作業中に撮った写真のほとんどは、しっかり目をあけています。
もちろん必要上伏し目がちなものはありますが、『半目』といったものは1,2枚です。

終わりごろ場所を少し移して立っていただきました。
するとどうでしょう。私がシャッターを切る瞬間に目をつぶる場面がすこぶる多くなったのです。
やはりこれは『撮られる』を意識した時の心理を反映した動作なんですね。

写真写りが悪いだとか、目をつぶってしまうというのは、大半は撮る側に責任があるのだと私は思っています。
どうにかして「撮られる人の心理」をつかんで目を閉じなくてよいように撮るのが「腕」というものでしょう。そう自分に言い聞かせています。
こうした作家さんたちがお客さんと話すうちに「これとてもお似合いですよ。」と勧める場面をよく見ます。
そしてお客さんが鏡を覗いてみて「あら、ホント」と今までつけてみなかったタイプのものが意外にも自分に合うことを発見している場面に遭遇します。
大したものだなあと思います。

こういうものをつけて気分を明るくしてもらえたらいいなあとか、私自身が大好きだから・・・・すべての人に喜ばれるというわけにはいかないけれど・・・・気に入ってくれる人がいるといいなあ、とかいろいろな思いを込めて作られるのだそうです。
紫のアジサイと白のアジサイがありますが、左右でそれぞれ色違いをつけたら、顔の角度を変えるたびに印象が変わって面白いかもしれません。
写真のものはアジサイではありませんが、ビーズを使った花で、ちょっと高級感があります。

昔、「雨が 小粒の真珠なら 恋はピンクのバラの花」という歌詞の歌がありました。 確か橋幸夫さんが歌いましたね。
作詞家はどんな顔をしてこんな歌詞を考えるのかなあと思いました。降ってくる雨が真珠だったら町中危なくて仕方がない。人は大騒ぎで拾いあうだろうし、自動車のタイヤは滑って事故ばかりで・・・・などとちっとも詩的でないことばかり考えていたことを思い出しました。
面白くない男でしたね。

もっと絞れば天井から降る雨粒も見えたのに・・・・。
私の注文で白のアジサイを耳にもっていっていただきました。
- 2015/06/14(日) 00:01:34|
- 装身具
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