京都大学のある辺りを百万遍といいます。
ここに百万遍智恩寺というお寺があります。(南無阿弥陀仏という念仏を何度唱えればよいのかということが法然のころから議論になりました。百万遍も唱えるの? ふ~む。)
今まで長く京都にいながら知らないことは山ほどあってこの知恩寺の境内で毎月15日に「手作り市」が開かれてきたのだそうです。自作の物品を持ちこんで販売するのです。
手作り市のHPの説明によりますと「1987年4月15日 「素人さんが創った手づくりの作品を発表する場」、青空個展会場を。と、京都市在住の臼井さんと榎本さんが企画し、京都市左京区の百万遍知恩寺境内で「手づくり市」を始める。
私が創りました。買ってください。当初の参加出展数6,7軒。雨の日には数軒という始まり。
毎月かかさず、現在まで「手づくり市」を続け、およそ5年後、常に50軒の参加者を越すようになる。」のだそうです。
もう四半世紀も続いているのですね。知りませんでした。
智恩寺に行けば「お盆の珍しい行事」があるのではないかと訪ねたのですが・・・あまりに無計画ですね・・着けば何やら楽しい騒がしさ。
ここでいく人かの方とお話しできました。
まず、一鶴堂さん。
一度その前を通った時には若者がいて焼き物を並べて販売していました。正直に言ってまだ若い作品です。ところが屋号=一鶴堂を名乗っているのです。そしてその見世棚には水彩画のポストカードが並んでいるのですが、その画力はなかなかのものとお見受けしました。この焼き物と、ポストカードの水彩画と、屋号「一鶴堂」・・なんかバランスが悪いなあぁ。
「ときたま・しらこ」さんとお話しした後でもう一度一鶴堂の前に来ると。
ああ、この方が一鶴堂の御主人かと思ってと尋ねしますと、「いえいえ」というお言葉。
このポストカードはどなたの作品なんでしょう。「それは私です。」

この焼き物はどなたが?
「それは息子が焼いたものです。息子が今度この市で自分の作品を出すというので、それは都合がいい、私の絵も並べてもらおう。」ということで一緒に並んでいるのです。
とのことでした。なんとうらやましい親子関係です。
息子さんは焼き物の道でやっていく決意を屋号で示したらしくて、もう何代か続く焼き物の窯を受け継いだのでは・・ありませんでした。
道理で屋号を書いた板が間に合わせでした。

ちなみに「ときたま・しらこ」さんとはこの方です。
かわいいイラストハガキを販売していました。
- 2011/08/18(木) 00:04:31|
- 人物
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
いつも拝見させていただいています。
とても素敵な人たちと、思わずほっとする良い写真があるブログですネ。
素晴らしいです(^。^
- 2011/08/18(木) 21:29:06 |
- URL |
- nagai #Nme/kN5U
- [ 編集 ]
ありがとうございます。
nagaiさんがいろいろな貴重なレンズを意識的に試しながら、とても心地よい光をとらえ、モデルの方たちを柔らかくかつ立体的に映し出しているのをいつも感心しながら見させてもらっていました。
これからもいろいろ教えてください。
- 2011/08/18(木) 21:39:49 |
- URL |
- soujyu2 #-
- [ 編集 ]