世界で撮っておられる。
「写真家の原田正規です。
私は、29才でラーメン屋を始め餃子専門店 ピザ屋 不動産など多角経営をし
長年の夢であった セミリタイアを40才の誕生日前に実現させました。
40才で写真家宣言し
現在は 次の夢「50才までに写真集を出す」を掲げて
年2回の個展 年2回の海外撮影旅 コンテスト出品 電子書籍の出版など
依頼を受けての撮影は行わず 作品を作る事だけに専念し活動を続けています。」
写真家原田氏のHPの文章です。
なんときっぱりとしていることでしょう。 潔い覚悟です。
実際、作品自身が「写真家の作品」になっています。

この方は写真家原田氏の年上のご友人。
世界の70か国以上を回った経験の持ち主。
どうやら世界を歩く上での経験とノウハウを大いに原田氏に注ぎ込んでおられるようで、二人の間には高圧線が結ばれているように見える。

私が、「もう6,70%はお二人を撮るつもりになっているんですが。」とお話しすると、この帽子を取り出してかぶられた。
自分をどういうイメージに演出するかということを、写真展会場での写真の選択・配列、紅茶のサービスやDVD上映や、お土産の歯磨セットの用意などと並んで周到に意識されている。

写真家に、しかも多くの人の支持される遊泳な写真家に「なる!」という意識が実にくっきりとしている。
ただその意識に「良い作品を撮らなくて良い写真家はない」という気骨が通っている。
当たり前のように聞こえるが、実は案外そうではない。
私よりもう少し年配のこの方はアジアやアフリカの少数民族を訪ねて回ることが大好きで、もうすっかり熱中しているとのこと。
国に数にして70を超えるなら民族の数は、おそらく200とか300とかあるいはそれ以上かも知れない。
民族衣装の素晴らしさを話す時の氏の顔の輝きはちょっと表現することが難しい。

それを聞く原田氏の胸中の高鳴りも。

この方はもうすぐキューバに行かれるのだそうだが「キューバはいいですよ~。一度行ったら帰りたくなくなる。今度は音楽を聴くのがメインで・・・・。」と。
キューバの人々の貧しさもよくご存じで子供たちの鉛筆やノートを届ける活動もされている。
アメリカによる不当な封じ込め政策の結果だしスターリンソ連の愚策の結果でもあるが、キューバはよく耐えてきた。

この金盥の中にバングラデシュで撮ってきた4000枚の写真が積み重ねられている。プリントするだけでも時間も費用も大変だ。
ここにも氏の写真家としても覚悟が見える。
- 2015/05/19(火) 00:00:06|
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