烏丸通を西に一筋。そこは室町通りといいます。この室町通りの三条(通り)をやや下がった辺りに帯商の「誉田屋」があります。店主は誉田屋源兵衛。
この誉田屋ではこのところ毎年祇園祭の時に創業からの年数と同じ数の鯉を描いた大きな幟を垂らします。
今年は創業273年でしたから273匹の鯉が泳いでいます。

お盆の時期、このお店もお休みになりますが、ふと見ると店の入り口が開いています。
そこは「“京都の蔵”というドラマティックな空間から発信するギャラリー。
オリジナリティあふれる国内外の著名アーティストによるアルティザンな完成度の高い作品。
強いエネルギーを持つ商品を中心にプロデュース。
従来、同じショップで並ぶことのなかった品々がセレクトされ、調和することにより今までに ない空間を創り上げます。」(SHINAのHPより引用)というコンセプトで2007年に開設されたショップです。
帯商の誉田屋さんの入り口をすり抜けた奥にある蔵を改装してそのショップは開かれています。
「ご自由に・・」という文字に引かれて入ってみると、そこには少壮作家たちの作品を展示販売している素敵なお店がありました。一方で沖縄のガラス工芸家(琉球ガラス)の稲盛盛吉氏の作品などキャリアを積んだ作家の作品もあります。私が見たものは沖縄のサンゴ礁の海を思わせる素敵なものでした。
ここで若手を支援する心を持ってコーディネーターの仕事をされている小澤さんにお会いしてお話を伺うことができました。

いつものことですが、突然「撮影を・・。」と切り出されてのことですので多少緊張気味ですが、知性を感じさせる穏やかな話しぶりの素敵な方です。

お店が有名な帯商の奥にあることからなかなか通りすがりには覗いてもらいにくい立地なので、「お店の紹介にもなるのなら・・。」と撮影を快諾してくれました。
私もいろいろ見聞きする中で若い工芸作家たち、絵画作家たちの置かれた社会的な地位を思うときに、こういう作家たちの良い作品を掘り起こして消費者と結びつけるお仕事を貴重に思い、「ブログに載せさせてください。」とお願いしました。

このショップは蔵を改装したものですが、その蔵も原形のままでなく・・・(以下はショップを訪ねて実際にご覧ください)大変興味深い形になっています。
店頭に展示販売されているどの作品も「しっかりと作りこまれた」質の高いものです。
価格もその品質からすれば手に入りやすい価格設定になっていて「納得がいく」ものです。
- 2011/08/16(火) 00:05:42|
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