千本北大路にほど近い所に・・・千本鞍馬口・・千本閻魔堂(引接寺)があります。
ここの閻魔様と鳥辺野の六道珍皇寺の閻魔様はことに有名です。
お盆のころにはあの世を取り仕切る閻魔様にご先祖の霊を「あんじょうよろしく(?)」とお願いします。
閻魔堂では「塔婆流し」が行われ、この時期は人出が多くなります。その閻魔堂の門前町ともいえるのが千本商店街で、その中に和菓子屋さんがあります。
京都に四季折々の和菓子がたくさん作られていることはテレビ番組などでも行くたびも紹介されていますが、仏寺にまつわるお菓子もたくさんあります。
私はそういうことにはとんと疎いのでトンチンかなんことを書くかもしれません。
お盆のお供えには「白餅、おはぎ、蓮菓子」をと書かれています。

八月十二日から日ごとに仏様にお供えするお菓子が決められています。
今日15日には「白餅、送り団子、白むし」とあります。
お店の様子を撮らせてもらっていいですかとお願いしたついでに、「お盆と歳末は一番忙しい」とおっしゃるお店の「おばあちゃん」にいろいろ質問をしました。
なにしろ何も知らないものですから。
「蓮菓子ってどんなものですか?レンコンを材料にしているとか?・・。『白むし』ってなんですか?」
お盆の午前中は忙しくて、といいながらおばあちゃんは少しも嫌な顔をしないで・・と私には見えました・・丁寧に説明をしてくれました。
「蓮菓子」です。

団扇があしらわれていて一層季節感がありますね。
「白むし」というのはもち米を蒸したものだそうで、いわば「赤飯-小豆」です。塩味でいただくのだそうです。無論ご先祖様にお供えした後でですが。この時期だけのものだそうですが好評でよく売れるそうです。
写真では後ろ向きになっていますが、みなさん気さくで笑顔で応対してくれます。おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんまで、一族総出です・。

お店の右手奥には「実演ブース」のような場所があって職人さんが先ほどまでお菓子を作っていました。この職人さんこそ一族期待の跡取り、おばあちゃんのお孫さんです。

とてもいい雰囲気のご家族で、忙しい中をお店の中にまで招き入れていただきました。いくら遠慮を知らない礼儀知らずの私でもこの忙しいときにお邪魔をするほど無神経ではありません。(えっ?そもそも写真を撮らせろと頼んだ時点で無神経ですって?!ごもっとも。) 早々に退散させていただきました。
またお菓子をいただきに伺います。
- 2011/08/15(月) 00:02:47|
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