現在京都ではKYOTO GRAPHIE international photography festival が開催されています。
それで街のあちこちの町屋やお寺などを会場に写真展が開かれています。
無料で見られる会場もありますが今回はパスポートを購入して回ることにましした。

普段からいろいろな写真展を見て何か心の底に否定的にわだかまるものを感じてきている私としては、世界に活躍する写真家たちの作品を見て何かをつかめたらいいなあと思うのです。
ある会場で韓国の写真家の作品を見て、やはり私の身の回りでたくさん見てきたような無思想な「自然主義」ではダメだと思いました。
その会場に一人の若い女性が入ってきました。この人です。
彼女は熱心に写真を見ると、もう一度作家の写真に寄せる思いを紹介した文章を読み直していました。

今までの私の経験では写真展の会場で男女を問わず若い人の姿がとても少ないのです。
むろん若い人の姿がまったくないのではありません。仕事や学業でウィークデーの昼間に見に行くということが難しいのは承知しています。
でもやはり少ないと思います。これは写真の分野だけではないようですが。
そこでご覧のようにカメラを首からぶら下げたこの人に作品を見た印象を聞きたいと思ったのです。

声をかけると、一瞬驚いて後ずさりをされました。
・・・・怪しい人物だと思われたのか?! 後で聞くと、実際そういう思いもなくはなかったようです。・・・・
「私は日本人ではありません。」 それが声をかけられて応対に困った第一の理由だったようです。
日本語もよくできる留学生でしたが。

私が親しくさせてもらっている中国からの留学生もそうですが、彼らの学ぶ姿には本当に感心させられます。また好奇心が強く、様々な学ぶ機会に挑戦していきます。
カメラを新しく買ったばかりのこの人もこうして写真を見て回っています。
ニコンのカメラにシグマのレンズです。
問題意識をもって写真を撮ろうとする気持ちを感じました。 「問題意識」 ・・・カギはそこにあると思います。

ちょうど次に行こうとする会場が同じだったので、一緒に行きましょう、ということになり、彼女が地図を広げてナビをしてくれました。
京都在住の私が連れられていったわけです。

この人が一生懸命見ている様子を撮りたかったのですが、会場内撮影禁止ということで断念。
- 2015/04/27(月) 00:00:17|
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コメントありがとうございます。
> 「怪しい人物だと思われたのか?!」
> じゃなくて よかったですね
全くです。 デリケートな問題もありますから、神経は使いますが、ある種の敬意と信頼感を相手に抱いて話すことがカギでしょうか。
先日あるプロカメラマンと話した時に、「若いカメラマンが人と出会って写真撮影をお願いしているんだが、10~15%くらいの成功率だそうだ。あなたは?」と問われたので、成功率は90%を超えるくらいだとお答えしました。 今回のようなケースだと80%ぐらいでしょうか。
「問題は人柄かなあ?」とおっしゃっていましたが、それはよくわかりません。人柄がいいとは、自分ながら思えませんから。
これからも、引き続きよろしくお付き合いください。
- 2015/04/27(月) 22:36:28 |
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