私の小中高の同級生が横浜で初の個展を準備しています。
彼は水彩画を続けてきていてその腕は相当なモノなんです。
私は毎週2,3ン日はギャラリーめぐりを楽しみにしていますから水彩画も油彩画も、その作品の内容や質はともかくとして数はたくさん見ていると思います。そういう中で彼の作品はかなりすぐれたものだといえます。
ですから、ブログで彼の作品を知った人たちはずいぶん前から個展をしてほしいと言っていました。
その彼が思いを込めて初の個展をします。

絵画展などをする人の境涯は様々です。むろんプロもいればこの人たちのような学生もいます。
定年後の趣味が発展してされる人もいますし、いろいろな文化教室の発表として出品される人もいます。
ですからこうした催しはその人にとってさまざまなことなった意味を持ちます。
頭から「個展」だからとか「絵画展をやる以上は・・」などと決めつけなくてもよいのだと思います。
ただ、私なりに、そこに期待するものというか、作品を提示することに込められていてほしいものというものは考えます。

それが自分に振り返ってきますから、厄介なのですが。

この会場にはなんと「ボート」が展示されています。どうやらキャンパスに長いこと放置されていたものを…持ち主がいたそうなんですが・・・・軽トラックに載せて運び込んだんだそうです。
その張本人です。

そういうある種ばかばかしいことができるエネルギーというか「ノリ」というか、そういうものが若さの良さですね。
・・・そういうことを70,80になる作家たちがもっと昇華しつつやってしまう時に、私たちはある感動をおぼえます。
事実この間そういう『老』作家さんたちの若々しさに触れることが一再ではなかったのです。・・・・

この写真を撮っていると彼らが「私たちもあなたを撮っていいですか?」と逆襲に出てきました。
むろん断ることなどできませんから、おとなしく撮られました。 時にはフォトマヌカンになってポーズする照れくささや難しさを味わうのもいいかなと・・・。
なんとお二人がカメラを持ち出して・・・。

かれが「写真のモデルなんかしたことがないからどうしていいのかわjからない。」と戸惑っていたのを「じゃあ入り口にいる女性と話をしている風で・・。」とお願いして撮ったのですが、なるほどどうしていいかわからないですね。

撮った写真を背面液晶画面をのぞき込んで確認しています。
「いいですね。仲代達也みたいです。」なんて言ってます。
私の風貌を見て「宮崎駿」だとか「伊藤博文」に似ているだとか言ってくれる人がいます。そういうことを総合するとただ顔の周囲を白いひげが囲んでいる・・・と、それだけの共通点のようです。

4回生といえば、…この人たちは芸術系の大学生ですから・・・卒業制作に取り掛からねばなりませんね。
他学部でいえば卒論です。 これも大芸術、大学問から言えば問題にはならないとしても個人史にとっては案外大きな意味を持つことがあるように思います。
大学が大きくなりすぎて、そういう事情から卒論を課さない大学もあるようですが・・・・そのうえ書けない学生が多すぎて指導しきれないからとかいう風評も・・・・やはり若い時に一度高い山に登ろうとする経験をするのがいいと私は思います。
バスタブの縁のように映っているのがボートなんですが、こういうことをやっちゃったことはしっかり記憶に残るものです。

私も高校生の時に友人と、捨てることになっている紙を細く切って、それを延々つないで校舎中の廊下にはわせたことがありました。
バカバカしいことでしたが、校舎をすっぽり紙で覆うというような妄想は当時の高校生の何パーセントかが抱いた妄想じゃなかったでしょうか。
- 2015/04/21(火) 00:01:52|
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