いろいろなギャラリーを回って、その途中で、ふと見つけた二人展。
このギャラリーは小さな民家を改造したもの。今まで何度か見に来たことがある。学生や院生たち若い人たちが利用しているようです。
フライヤーには「こもの くいもの だします」とあります。

そんなギャラリーの展示を一通り見て、・・・・「素敵なギャラリーを、布や絵などであれやこれやと並べて『それなりの空間』に男、おんなで演出しました」という空間づくりです・・・・次の写真展に回ったのです。
その写真展は国際的なイベントの一環としての展示なんですが、撮影上の面白い視点があってなるほどなあと思い、風景写真も資格を変えると楽しめるなあと思ったのですが、・・・・。
ただ、いつものように国際級、写真家といわれて、「で?!これなんですか?」という「残念感」が沈殿して行くのを感じるのです。
そして、私はいつも、そういうものを見ると無性に撮りたくなるのです。
その残念感を超えられるのでもないのに・・・。

それで、二つのギャラリーはごく近くにあったものですから、すぐに取って返して、この若者たちにお願いして撮らせてもらうことにしました。

この人たちの作品に即して撮ればよかったのですが、ここは食べ物や飲み物の提供に音楽まであるという展示でしたので、ギターを手にしてもらいました。
この人は弾けるんです。
いい作品を見ても『撮りたい!!』という気持ちががぜん湧いてくるのですが、その感覚と「こんなんでいいのか。」と思う時の『撮りたい』気持ちは微妙に違うようです。何か曇ったような気持ちなんです。
が、こうして若い人たちとやり取りしているとちょっと気持ちが和んで前向きになれるんですね。

私が撮影をお願いすると、「ええ、どうぞ。」と快く受け入れてくれました。
これも芸術系の学生だからでしょうね。
作品を出している「男」と「おんな」はともに4回生だそうです。

つい先ほど立命館大学の写真部OB展を見てきましたが、大学時代の友人、仲間が30年、40年を経てなお好きな写真で交流しているなんて羨ましいことです。
この人たちも、こうして同じ学生時代を過ごす友達がいて幸せなことです。

何年か後にこうして一緒に「空間づくりをした」仲間・・・・このお二人のほかにもう一人おられるのですが・・・を思い出すというインスピレーションで咄嗟に「セピア」を選択しました。

そういえば、あの時の彼女…今はどうしてるかなあ なんて。
- 2015/04/20(月) 00:00:40|
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